手術台での固定による患者のポジションと安全

治療用機器

手術台での患者を固定する為の器具は患者のポジショニングを固定する事で、安全な体制が確保できて、手術をスムーズに行える事になるのです。患者の為にどのように、固定の為の器具が使用されているのか紹介しましょう。

手術台の役割

手術台は、手術を安全かつ迅速に行う為の患者の為にあり、横たわるなどの体位を維持する為の台です。基本的には、手術の為の必要な固定の為の専門用具ですが、患者の為の安全を優先して、専門性のある分野や術式による変化に対応できるようになっています。

患者の固定は勿論ですが、手術台の本体に対しても動く事のないように固定すべきです。移動型の手術台もあるので、手術台の固定には特に注意が必要です。移動型の手術台の利便性が、患者の安全を脅かしてはならないからです。

【床面の滑りやすさの危険性と、手術台固定の課題】
手術室の床には、手術の感染症などに配慮した清潔な室内を高レベルで保つ為に、クリンカタイルやテラゾー、リノニウム などの他にも合成樹脂などの塗装になっています。

これらの材質には表面の凹凸が少ないので、清潔に保つには有利な反面、その上で手術に携わる人たちにとっては滑りやすくなっているので、それが原因となって、重大な事故やケガを引き起こす可能性がある事です。

移動式の手術台を、手術スタッフが寄りかかる場合に対して、移動できないように完全に固定できるようにする固定専用の補助機材などを使用すべきです。

手術の為の体位(ポジショニング)

1. 局所に対する圧迫がないように、体位を決めて動かないように固定する事で、安全性を維持します。

2. 血管の圧迫がないように、血行動態の変化などに注意して、呼吸や循環への影響が少ないように、体位が最適なポジションであるようにします。

3. 身体に障害をもっている場合や、運動器系疾患がある場合において、関節への可動域が制限される事に注意して、体位のポジションが患者に影響を与えないようにします。

4. 術者側の十分な術野が確保される事で、スムーズな進行と手術進行に影響がないようにします。
5. 緊急時の対応が可能になるように、患者の体位を細心の注意を行って向き合う事です。

6. 手術が長時間に及ぶ場合に対して、体位が崩れたり移動したりしないように維持できるようにします。

以上のように、関節の適切な角度を保つ良肢位による固定を行う事を理想とします。ただし、術式などにより良肢位での固定が不可能な場合もあるので、手術中の良肢位に対応していく必要があります。

まとめ

手術台は、専門性の高い手術や術式に応じた患者のポジショニングが、患者の安全を確保する為にも、術者の術野(位置取り)の為にも、手術台本体の固定と共に必要な処置である事がわかります。患者のポジショニングによる固定は、細心の注意が必要なのです。

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