多様な手術台 その寿命や価格は?

治療用機器

手術内容が多くあるように用途によって手術台も種類があり、移動式の手術用椅子や台などかかる施術によって異なります。これらの性能や価格はどのくらいするものなのでしょうか。今回は手術台にフォーカスしてまいりましょう。

手術台について

手術台には幾つかの種類があり、大きく分けると「万能手術台」と「専用手術台」が存在します。万能手術台はその名前の通り汎用性が高く、一般的な外科手術から心血管手術や臓器移植などにも対応できる手術台といえるでしょう。

専用手術台は用途が限られたものが殆どです。例えば婦人科用手術台には、脚の支えが付いており、上半身を起こしたり倒したりする事が出来る設計で作られています。それ以外にも眼科用手術台や整形外科用手術台など、その科において専門医が施術しやすい様に工夫と創意がなされたものです。

専門分野や手術部位などによっては、その手術台でないと出来ない手術などもあります。しかしどの手術台も、電動や油圧式で高さや角度も変える事が出来るように設計されています。医学の進歩は目を見張るものがありますが、それを支えている医療機器の進歩も大きく貢献している事は間違いありません。

手術台の価格

手術台には寿命がある事をご存じない方も多いと思いますが、手術台にも寿命があるのです。この寿命には二通りの寿命が存在しているのです。それが「法定耐用年数」と「耐用期間」です。

「法定耐用年数」とは法律で経理的に「有形固定資産」と見なされその減価償却費は手術台の場合5年と定められています。これが法的な寿命といわれています。これは5年で手術台が使えなくなるという事ではなく、経理上の問題といって良いものです。

それに対して製造会社が試算した「耐用年数」と呼ばれるものがございます。これはこの期間は手術台としての機能に何の問題もなく使用できる期間と思えば、ほぼ間違いでは無いと思います。

各医療メーカーはそれぞれ自社の製品に耐用期間というものを設定しております。この耐用期間は耐用年数と2~3年の幅があるのが普通です。耐用年数は7年~10年といわれていますが、実際は耐用期間内に買い替える医療機関が殆どと言われています。

ここで手術台の価格ですが一概に幾らとは言えないのが現状です。その理由は各メーカーにより価格の設定が独自で決めるからです。

まとめ

患者さんの体を支え、医療従事者の動きをスムーズにするための機能性も求められる手術台
は年々進化し、安全システムや運用効率も高められています。手術台は外科手術の進歩と共に、これからも改良が重ねられることでしょう。

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