レーザーメスによるほくろ除去で痛みはあるのか?

治療用機器

レーザーメスとは、レーザー光線による熱エネルギーを用いてメスの役割をする医療機器を指します。メスといえば皮膚、腫瘍など異物の切開が主な目的ですが、レーザーメスは切開だけでなく蒸散、蒸発、焼灼、凝固(止血)といった目的で使用されます。
レーザーメスが用いられるのは外科手術などの医療や獣医科など幅広い分野で使用されており、美容外科による「ほくろ除去」にも使用されています。

○炭酸ガスレーザーによるほくろの除去
美容外科でのほくろ除去方法には2種類あり、メスによる切開除去かレーザーによって蒸散・焼灼する方法です。レーザーは「炭酸ガスレーザー」と呼ばれる機器が主に用いられます。
炭酸ガスレーザーは気体を媒質としており、水によく吸収されること、そして生体組織での吸収率が高いことが特徴といえます。ターゲットとする部位以外の周辺組織へダメージが少なく、出血を伴わずに処置が可能であるというメリットがあります。

○炭酸ガスレーザーによる痛みは?
炭酸ガスレーザーによる熱によってほくろを焼くため、基本的には痛みを感じます。ただし、施術前に局所麻酔の注射を打つため、施術中はそれほど痛みを感じることはありません。痛みを感じることが心配という方でも安心して施術を受けることができます。
(局所麻酔の注射もそれほど痛みは感じないでしょう)また、麻酔クリームを塗布したり、麻酔テープにて代用することもあります。麻酔方法の選択肢がいくつかあれば患者様も安心して施術を受けることができるでしょう。
施術後は軽度の火傷状態であるため、ピリピリした痛みを感じることがありますが、徐々に痛みは落ち着いてきます。
炭酸レーザーによるほくろ除去は従来のメスによる切開に比べて傷が浅く、周囲の皮膚をほとんど傷つけずに施術することが可能です。特に凹凸がある部分やメスによる切開が困難な部分に対しても有効です。

○炭酸ガスレーザーによるほくろ除去のデメリット
炭酸ガスレーザーの使用によるほくろ除去のデメリットは「ダウンタイムが長い」ということです。ダウンタイムとは処置の施行から回復までの時間を指します。通常、直径3mm程度のほくろであれば上皮が形成されるまで2~3週間を要し、発赤が完全に治まるまでには1~3カ月の期間が掛かります。
上皮が形成されるまでは軟膏塗布と肌色のシールで保護をしておきます。
施術後は、窪んだ様になることがありますが、ほくろの深さや大きさにもよりますが、徐々に目立たなくなる場合が多いようです。

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