薬機法違反で罰則対象とならないために知っておきたい広告規制ルールについて

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薬機法は、条文だけではなく厚生労働省などが発令する通知なども参照にしながら理解を深めていくことが必要です。

非常に複雑なルールといえため、薬機法を正確に理解することは容易とはいえません。

もし薬機法違反などに該当すると罰則の対象となるため、不安があるときには弁護士などへの相談も必要です。

そこで、薬機法違反で逮捕されないためにも、法律による広告規制のルールや逮捕要件と罰則について説明していきます。

改正された薬機法による違反者が続出?

令和3年8月1に旧薬事法である薬機法が改正・施行され、医薬品などの広告に携わる場合には、薬機法違反で逮捕されないように注意が必要となります。

令和2年の犯罪で薬機法違反による検挙件数は251件とされており、医薬品の誇大広告による検挙なども含まれています。

薬機法の概要

薬機法の正式名称は「医薬品、医療機器等の品質、有効性及び安全性の確保等に関する法律」で、医薬品などの品質・有効性・安全性を確保することを目的とし、医薬品の製造・販売・流通、・表示・広告などを規制しています。

医薬品に関係することが多い薬剤師などは、日常的に関わる法律となるためいろいろな注意が必要といえるでしょう。

また、薬機法は医薬品だけでなく化粧品も規制の対象としているため、化粧品業者や化粧品の広告を扱う広告代理店なども同じく注意しなければなりません。

薬機法違反に該当しないために知っておきたい広告規制

薬機法違反に該当しないために、広告規制の内容や広告規制に違反したときの罰則について理解を深めておきましょう。

知っておきたい広告規制は次の3つです。

・薬機法で広告規制の対象となる事業者
・薬機法で禁止されている広告の種類
・薬機法違反となる行為と罰則

それぞれ説明していきます。

薬機法で広告規制の対象となる事業者

薬機法の広告規制は、規制の対象者を「何人も」としています。

事業主だけでなく、広告代理店やアフィリエイト業者も対象として含まれるといえます。

薬機法で禁止されている広告の種類

薬機法で禁止されている広告は、次の2つです。

・虚偽・誇大広告
・承認前医薬品などの広告

薬機法違反となる行為と罰則

薬機法違反となる行為と罰則は次のとおりです。

・薬機法違反による逮捕要件…逮捕の理由と逮捕の必要があることであるため、薬機法の広告規制に違反した疑いがあるだけでなく、逃亡や罪証隠滅のおそれがあるときには逮捕される可能性があるといえます。
・薬機法違反による罰則…薬機法の広告規制に違反した場合、2年以下の懲役もしくは200万円以下の罰金またはこれらが併科されます。

他にも中止命令や許可取り消しなどの行政処分が下される可能性もあり、高額な課徴金が課される可能性もあります。

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