医療的サポートを必要とする新生児疾患の原因や検査・治療方法

治療用機器

新生児として赤ちゃんが誕生すると、それまでは母体の胎児として依存していた状態から、自らが呼吸し栄養を取って生きていかなければならない環境に大きく変化します。

中には医療的なサポートを必要とする新生児もいますが、たとえば低出生体重・呼吸障害・先天異常などを有するケースが該当します。

適切な治療を行わなければ生命にかかわることもあるため、新生児集中治療室では高度な技術で新生児一人ひとりに合った治療を行っています。

そこで、医療的サポートを必要とする新生児疾患の原因や検査・治療方法について解説していきます。

新生児とは

「新生児」とは、母親の胎内から外の生活に適応する過程にある生後28日未満の乳児のことです。

胎児が母親のお腹の中にいる期間を、母親の最終月経から数えた在胎週数であらわします。

新生児疾患の原因と検査方法

新生児疾患の主な原因は、予定日よりも早く生まれてしまったことや、母体にいるときにへその緒が絡まってしまったこと、遺伝によるものなどいろいろあります。

治療するためにも検査は必要ですが、新生児は体が小さいため、負担を最小限に抑えて行われます。

ごく少量の血液で検査を行い、超音波による検査も負担がかからない程度で実施されることが多いといえるでしょう。

マススクリーニング検査は、病気を早期発見し、適切な治療を行うことで病気の進行を抑えるための検査です。

日本では1977年から導入され、生後5日前後に血液検査を実施し、20疾患に対するスクリーニングを行います。

医学の進歩により、様々な疾患で新しい治療薬も誕生しており、治療薬の多くは早期診断で治療開始することにより、有効性を高めることが可能となります。

脊髄性筋萎縮症・重症複合免疫不全症・ファブリー病・ポンペ病・ゴーシェ病・ハーラー病・ハンター病など新たに7疾患のスクリーニング検査が追加されている医療機関もありますが、有料となるため検討するとよいでしょう。

新生児疾患の治療方法

予定日よりも早く生まれたことで、体が小さい新生児の場合、適切な呼吸・循環・栄養管理が必要です。

仮死状態で生まれた場合には脳の保護療法が必要となり、先天異常が見られる場合には外科的治療も必要になる場合もあります。

新生児疾患のある赤ちゃんに対し、集中治療を行う病棟が新生児集中治療室です。

産婦人科との連携しつつ、母体・胎児・新生児に対して適切な医療のサポートが求められるといえるでしょう。

ピックアップ記事

関連記事一覧