ドラッグストアとは?医薬分業の意味や調剤薬局との違いを簡単に解説

治療用機器

ドラッグストアとは、医薬品と化粧品をメインとして、日用家庭用品・文房具・フィルムなどの日用雑貨や食品を取り扱う店です。

国や行政による定めもなく、売り場面積や取扱商品の売上や構成比で定義はできないといえますが、日々の日常生活に欠かせない商品を取り扱う業態と考えられます。

薬を購入するとき、調剤薬局とドラッグストアのどちらにいくべきか迷いがちですが、調剤薬局は医療機関の近くにあるなど診察後にすぐに薬を受け取ることができて便利です。

そこで、ドラッグストアについて、医薬分業の意味や調剤薬局との違いを簡単に解説していきます。

 

医薬分業とは

「医薬分業」とは、医師と薬剤師が専門領域に特化し、処方と調剤を分担することです。

2020年度の医薬分業率は75.7%程度まで到達するなど、年々上昇傾向にある役割分担の仕組みですが、これにより患者が自分の利用したい薬局を選んで処方薬を受け取りできるようになりました。

病院の近くの処方箋薬局でなくても、自宅までの帰り道にある薬局や自宅近くでなじみのある薬局などで処方薬を受け取ることもできます。

 

ドラッグストアとは

「ドラッグストア」とは、一般用医薬品を中心として健康・美容に関連する商品や、日用的な飲料・食品などをセルフサービスで購入できる小売業態です。

薬剤師が常駐していれば、処方箋医薬品を販売・授与できます。

近年進む医薬分業で、院外に処方箋を出す医療機関も増えてきました。

登録販売者だけでなく、薬剤師が常駐しているドラッグストアなら、一般用の医薬品も購入しつつ処方箋で調剤してもらえるため利用しやすいでしょう。

日用雑貨など取り揃えが豊富なドラッグストアが増えており、価格も比較的安いため日用品購入を目的に多く利用されています。

 

調剤薬局とは

「調剤薬局」とは、薬剤師が常駐する薬局で、調剤室で医薬品調剤が可能な薬局です。

風邪薬などの一般用医薬品を販売しているだけでなく、調剤と呼ぶ医療提供の場所であり、日用品の販売などはほとんどありません。

一般用医薬品も販売のないケースもあり、主に医療機関らの処方箋を受け取り、持参して薬を処方してもらうことになります。

 

ドラッグストアと調剤薬局の違い

ドラッグストアと調剤薬局の違いは、薬事法で決められた定義です。

調剤薬局は、薬事法で薬剤師が販売または授与の目的で調剤の業務を行なう場所と定めがあります。

対するドラッグストアは、市販薬を販売するだけの薬屋を薬店といい、薬事法で医薬品の販売の許可を受けた者として定められているという違いがあります。

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