麻酔器の定期点検の仕方について

治療用機器

【はじめに】
医療機器の定期点検は医療の安全性・確実性を維持する上で欠かせません。
医療機器の一つである麻酔器には定期点検の方法があります。
今回は麻酔器の定期点検法のなかの「ボンベの流量計のチェック~気化器のチェック」までについて簡単に紹介したいと思います。

【補助ボンベ及び流量計のチェック】

まず補助ボンベを開き、圧をチェックしていきます。
次に亜酸化窒素ボンベの残量をチェックし、ノブの動きとガス流の表示を確認します。

さらに酸素が5L/分流れることを確認し、低酸素装置付き流量計が正しく作動するかもチェックします。

【アラームの点検】

まず、酸素・亜酸化窒素の流量を5L/分にセットします。
次に酸素ボンベを閉じ、アラームが鳴るか、また亜酸化窒素が遮断されているかをチェックします。また酸素を5L/分に戻したとき、亜酸化窒素の流量が5L/分に自動的に戻るか確認をして亜酸化窒素の流量計のノブを閉じます。その後酸素の流量計のノブを閉じます。

最後に酸素・亜酸化窒素のボンベを閉じ、メーターが0になっているのを確認します。

【中央配管のガス供給チェック】

まず、ホースアセンブリを接続し、目視点検を行い漏れがないことも確認します。
次にホースアセンブリを配管端末機、または排除装置に接続しガス供給圧を確認します。
ノブ及びガス流の表示を確認します。
さらに酸素・亜酸化窒素を流した後、ホースアセンブリを外すとアラームが鳴り亜酸化窒素の供給が遮断されることを確認します。

【気化器のチェック】

電源を要する気化器の場合にはまずケーブルの接続と電源がオンになっていることを確認します。

そのあと内容量を確認します。
それから注入栓をしっかり閉めます。
電源をオフにして酸素を流しニオイがないことを確認します。
ダイアルが円滑に作動するか確認します。
気化器が複数ある場合には同時に複数のダイアルが回らないことを確認し、接続がしっかりできているか目視で確認します。

【まとめ】

いかがでしたか?今回割愛させていただきましたが麻酔器の点検項目には他にも「酸素濃度計」「二酸化炭素吸収装置」「患者呼吸器の回路」「麻酔器内配管のリークテスト」「用手換気時の動作確認」「人工呼吸器とそのアラーム機能確認」などチェックすべき内容がいくつかあります。
しっかり手順を把握して医療機器の点検を行う際の参考にしていただければと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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