ほくろを除去するには

治療用機器

【はじめに】

顔にできたほくろ、除去したいと思ったことはありますか?
気にならないところならいいのですが、場所や大きさによっては大きなコンプレックスになるかもしれません。
今回はほくろの種類から始まり、取り除けるのかどうか?レーザーを使った除去の方法などを詳しく見ていきたいと思います。

【ほくろの種類】

一口にほくろといってもいくつか種類があります。それでは代表的な例をあげてみます。

・色素性母斑
何層にも重なっていて、盛り上がりがあるタイプです。

・単純黒子
メラニンが主成分になっているタイプです。メラノサイトが皮膚の浅い部分にあり、メラニンを作り出しています。
以上が代表的なほくろです。他にも青色母斑や老人性血管腫などの種類があります。ほくろはメラニン色素で黒くなっています。表面が黒くなっているだけでなくメラノサイトと一緒になっています。メラノサイトは皮膚の表面ではなく中にあり、メラニンの主成分なので一緒に除去しないとほくろは完全にはなくなりません。

【炭酸ガスレーザーでほくろ除去】

ほくろの除去にはレーザーでの除去がおすすめです。切除するよりも身体への負担が少なく、肌も早くほくろのない状態に戻せます。相当奥深くにあるものでなければ、レーザーで除去できます。

炭酸ガスレーザーは焼き飛ばしてほくろの細胞を除去します。いくつかあるレーザーの照射モードのうちコンピューター制御されているスキャナーモードを利用することで、均一な深さにレーザー照射をほくろの細胞にするので他の正常な周辺組織にダメージが少なくてすみます。除去した部位はテープ保護をし、皮膚が再生するまでしばらく待ちます。

【Qスイッチレーザー】

Qスイッチレーザーは黒い色に反応する性質があるので、メラニンにピンポイントで反応して破壊できます。厚さが5ミリ以下の平らなほくろに有効です。5ミリ以上になると他の方法と併用する必要が出てきます。

Qスイッチレーザーによるほくろ除去は傷跡が残らないのが最大のメリット。手術を受けたあとでも、すぐに化粧をするなど日常生活が送れます。
レーザーを当てる時間も一瞬で痛みを伴うのもこのときだけです。まれに1回で済む方もいますが、基本的には数回にわたってレーザー照射を行ないます。一ヶ月から三ヶ月の間隔を開けて照射をするので除去に時間はかかります。

炭酸ガスレーザーやQスイッチレーザーで対応できない場合はメスでほくろを切除縫合します。大きいほくろや根が深いほくろが対象になります。最初は傷跡が目立ちますが、徐々に薄く目立たなくなっていきます。

【まとめ】

ほくろはレーザーなどを使って医療機関で除去することは問題ありません。しかし、自己判断で自分でほくろを除去しようとしてはいけません。ほくろは良性の腫瘍ですが、ほくろによく似た悪性の腫瘍もあるからです。また、ほくろは刺激を与え続けると悪性のものに変化してしまう恐れがあります。なので、くれぐれも自己判断せず、医療機関に相談して除去することをおすすめします。

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