レーザーメスにも応用されているレーザーの種類!

治療用機器

【はじめに】
レーザーメスなどに使用されているレーザーには様々な種類のものがあり、それぞれ用途、使用目的が異なります。
今回レーザーメスに使用されているレーザーの種類についてお伝えしていきます。

【レーザーメスの種類】

ここでは5つのレーザーメスの種類について紹介していこうと思います。

・ルビーレーザー
このタイプのレーザーメスは赤色の可視光線で固体の発振媒体を使用しているという特徴があります。また、波長は488、515nmとやや短め、石英ガラスファイバーによって伝送することができます。

・Nd:YAGレーザー
無色の赤外線で発振媒体は固体、石英ガラスファイバーによって伝送されます。
波長は1064nmと比較的長く、凝固用のレーザーメスとして使用されるケースが多いです。

・炭酸ガスレーザー
こちらも無色の赤外線で発振媒体は気体、波長は10640nmと最も長くなっています。
また、多関節金属を伝送路として使用します。

・エキシマレーザー
無色の紫外線で発振媒体は気体、伝送路は鏡列となっています。
それから波長は193nmで最も短いということができます。

・アルゴンレーザー
このレーザーは色が青緑色の可視光線で発振媒体は気体、石英ガラスファイバーが伝送路となっています。

【各種レーザーの用途】

まず、ルビーレーザーの用途として多いのが「眼底用」としての使用目的です。
次にNd:YAGレーザーですが、内視鏡との組み合わせで用いられたり、止血をする凝固用として使われることが多くなっています。
さらに炭酸ガスレーザーは「切開用」としてエキシマレーザーは角膜治療として使われることがほとんどです。
最後にアルゴンレーザーについても「眼底用」として使用されることが多くなっています。

【各種レーザー取扱いの注意点】

レーザー光は目に入ると角膜障害を起こすことがあります。取扱いの際には必ず専用の眼鏡を着用しましょう。また熱傷事故発生を防ぐためには手術器具に黒色塗料を塗ることや減菌ガーゼで覆うことも対応策としてあげられます。さらに照射部位から有毒ガスが発生したときには速やかに排気する必要があります。

【まとめ】

いかがでしたか?レーザーには様々な種類があり、それぞれが違った場面で使用されています。
また今回詳しい説明は割愛しましたが、レーザーの特徴としてはコヒーレンス性(位相がそろっている)や単色性、進行方向の統一、集光性など色々挙げられます。
レーザーの特徴・使用法について正しく理解し医療の現場で今回紹介した情報を活用してください。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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