人工呼吸器の仕組みを簡単に解説!

治療用機器

【はじめに】
医療の現場で使用することの多い「人工呼吸器」ですが、その仕組み、構成などについて詳しく知らない人も多いのではないでしょうか。
今回そんな人工呼吸器の仕組みについて簡単に説明していきたいと思います。

【意外と知らない!人工呼吸器の構成】

人工呼吸器は様々なパーツから構成されていて、それらの仕組み・構成を熟知していないとトラブルがあったときにうまく対応できません。

人工呼吸器を取り扱う人がまず知っておかなければいけないのが、人工呼吸器は「呼気回路」と「吸気回路」の大きく2つの部分から構成された医療器具ということです。

呼気回路と吸気回路を使用する際にはまず2つの回路を一つにつなぐためのY字型の部品(Yピース)に接続する必要が出てきます。その後Yピースにつないだ2つの回路は患者さんの気管チューブにつなげることになりますが、加温・加湿器を使用しているときにはその前に人工鼻を取り付けなければいけません。この時加温・加湿器と人工鼻を併用した場合におこる目詰まりといった状態にならないよう注意します。

また呼気回路は患者さんが吐いた息を機械に戻していくのですが、この時回路内に結露が発生することもあります。その対策としてはウォータートラップを装備しておくことです。

さらに吸気回路についていえば機械から送り込まれた空気を加温・加湿器を経由して患者さんのもとに届けるという役割があります。

そのほか、呼気回路の根元につけるフィルタや吸気回路と加温・加湿器をつなぐコネクタなどの部品から人工呼吸器は構成されています。

【換気モードとは】

人工呼吸器には様々なケースで患者さんの呼吸をサポートするためのモードが設定されていて、代表的なモードに「自発換気・自発呼吸」というものがあります。

このモードでは自発呼吸のある患者さんに対して、吸気のタイミング、吸気時間、換気量、呼気などを患者さんの呼吸に合わせて管理する方法です。

その他にも自発呼吸ができなくなった方に対して設定される補助・調節換気モードといった強制的な換気を行うモードも存在しています。

【はじめに】

いかがだったでしょうか?人工呼吸器は設定や仕組みが複雑で扱いが苦手な関係者も多いと思います。また、今回は割愛いたしましたが、人工呼吸器のアラーム機能やウィーニングといった移行手順も知っておくべき大切な項目になります。今回の記事を参考にして医療の現場で役立ててください。

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