麻酔器の始業点検項目~前半4項目について~

治療用機器

【はじめに】
医療機器の管理、点検は医療現場での事故を防ぐために必要不可欠です。さらに日常的に点検をすることで正確な検査も可能となります。
今回、数ある医療機器の中でも「麻酔器」の始業点検に焦点を当ててみたいと思います。

【始業点検は大まかに10項目!】

補助ボンベの点検から始まり、アラームの点検まで「麻酔器」の始業点検は10項目に分けられます。今回麻酔器の始業点検のすべてをお伝えはできませんが「補助ボンベの点検」から「気化器の点検」までの4項目について大まかに紹介したいと思います。

1.補助ボンベ・流量計の内容量の点検
まず補助ボンベを開き、圧が5MPa以上あることを確認します。
また亜酸化窒素ボンベが備え付けられてある場合にはその残量もチェックします。

その後、ノブが正常に作動するかどうか、またガス流の表示を確認し酸素が毎分5L流れるかをチェックします。

最後に流量計が設置されている場合、それが正常に作動するかどうかも合わせて確認します。

2.亜酸化窒素遮断機構とアラームの点検
まず酸素、それから亜酸化窒素の流量を5L/分にセットします。それから酸素ボンベを閉じたときにアラームが鳴り、亜酸化窒素遮断機構が作動するかを確認します。
その後酸素の流量を再び5L/分にセットしたときに亜酸化窒素の流量が自動的に5L/分まで回復することを確認します。

最後に酸素、亜酸化窒素の流量計を両方閉じ、メーターが0になっていることを確認します。

3.中央配管によるガス供給が正常に行われるか
ホースアセンブリからの漏れがないか等、目視で点検します。

それから酸素および亜酸化窒素等のガス供給圧が正しく設定されているか確認します。
ノブの動き、ガス流の表示を確認後、低酸素防止装置付き流量計の作動を点検します。
ホースアセンブリを外してアラームが作動することをチェックしましょう。

最後に補助ボンベと同じ要領で主ボンベの圧、内容量を点検したら終了です。

4.気化器の点検
まず気化器の電源が入っていることを確認し、内容量をチェックします。その後注入栓を閉め電源をOFFにし、酸素を流したときに臭いが発生しないかを確認します。
それからダイアルの作動が正常かをチェックし、接続が確実か、また複数のダイアルがある場合ダイアルが一緒に回らないことを確認します。

【最後に】

いかがでしたか?今回「麻酔器の始業点検」について10項目あるうちの前半部分について見てきました。麻酔器の点検にはその他、「酸素濃度計」「二酸化炭素吸収装置」「人工呼吸器」「患者呼吸器回路」等の点検が必須となってきます。
また、残りの点検項目については次回以降お伝えできればと思います。

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