血圧計の単位と血圧測定でわかること

生体現象測定記録・監視用機器

はじめに

医療現場だけでなく、今や多くの家庭に普及している「血圧計」は、体温計や体重計とともに、健康のバロメーターとしてあらゆる世代の方が使用しています。
この記事では、血圧の測定値である単位のことや、血圧に関する日々の生活に役立つ情報を紹介していきたいと思います。

血圧の単位について

血圧は、血管内を血液が流れるときに血管の壁にかかる圧力です。
その単位を「mmHg(ミリメートル水銀柱)」で表記します。
このmmHgは、水銀の元素記号であるHgを何mm押し上げているかを表す単位です。
血圧計で血圧を測るしくみは、血管の中を血液が流れる音と、そのときの水銀を押し上げる力で血圧を測定します。

最低血圧と最高血圧について

血圧計では、最低血圧と最高血圧を測定し、そこから健康状態をみます。
心臓から体内に血液を送り出すときの、心臓の筋肉が最も収縮したときの血管内の圧力を最大血圧もしくは、最高血圧といいます。
また逆に、心臓の筋肉が最も広がっているときの血圧を最小血圧もしくは、最低血圧といいます。
ちなみに家庭で測定したときの血圧の正常値は、最高血圧が135mmHg未満、最低血圧が85mmHg未満になります。
一方、医療機関などで測定したときの血圧の正常値は、最高血圧が140mmHg未満、最低血圧が90mmHg未満となります。

血圧の数値からわかること

自分の血圧は、血圧計で測ってみないとわからないものです。血圧を測っておくことで、病気の状態がわかり、また体調管理で注意すべき点もわかります。そのため血圧測定は、できるだけこまめに行っておくことがおすすめです。

ご自身の血圧が正常値よりも高い場合は、心臓から体内へ血液を送り出す圧力が高くなっています。圧力を受けつづけている血管は、荒れて分厚くなり弾力性もなくなります。この状態は、動脈硬化症の危険性もあり、脳卒中や心臓病に発展してしまう可能性もあります。
また低血圧には、3つの原因があります。
1つ目は、原因が特定されていない「本態性低血圧」
2つ目は、突然立ち上がったときや、長時間立ち続けたときに起こる「起立性低血圧」
3つ目は、何らかの病気が原因で血圧が下がってしまう「症候性低血圧」です。

まとめ

今回は血圧計の単位(mmHg)と、最高血圧や最低血圧のこと、そしてそこから考えられる原因や病気について紹介しました。
さらに現在、主流となっている電子血圧計には、手首で測るタイプや腕のカフを巻いて測定するタイプなどがあります。
なお測定するときは、カフを巻いている手首や腕は、心臓より高い位置で測ることが重要です。
体調のバロメーターともなる血圧は日常的に測定し、以上が見られた場合は、すみやかに専門医の診断を受けることをおすすめします。

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