24時間におけるホルター心電図検査とその記録

生体現象測定記録・監視用機器

心電図検査と言えども、基本的には短時間で完結するのが一般的です。しかし、中には1日かけて検査を行う場合があり、こればかりは細心の注意を払いながら対応するしかないようです。今回は、ホルター心電図検査についてお話ししましょう。

そもそも・・・

この心電図検査についてあまり聞きなれない方が多いことでしょうから、説明から入りましょう。1961年、アメリカの物理学者であるノーマン・ホルターによって開発された検査方法で、普段の生活を送りながら心電図の検査を行うことにより24時間という時間制限の中、心臓にどのような影響を与えるのかを検査することを目的としています。

なお、料金については医療機関ごとに異なりますので検査の際には問い合わせてみるとよいでしょう。また、検査結果については即日発表ではなく数日間経過後に改めて主治医の先生から説明されますので、検査をする前にはしっかりと説明を聞いておきましょう。

検査の目的

動悸や脈の乱れなどといった心臓に影響を与える病気はいつ起こるかはわからないもので、突発的に発生します。日常生活や睡眠中における心臓がどのような影響を与えるのかを検査するために行われています。また、狭心症治療薬の効果の有無やペースメーカーそのものの機能の評価などの判定ができるのも特徴です。

長時間の記録ができることから、24時間心電図という別名を有しています。私たちの生活の中でいつ起こるかわからない病気のメカニズムについて、この検査方法で分かるデータをもとに患者さんの治療に貢献しています。

いざ検査開始!!

それでは、1日という期間ではありますが心電図の検査を開始しましょう。一般的なものでは病院で行いますが時間が短いため、生活をしながらの検査というのですから多少なりとも違和感を感じるでしょう。

検査方法については以下の通りです。

①心電計を装備しましょう→電極は胸に取り付けてもらい、小型心電計は腰に備え付けましょう。ただし、キャリングケースに入れてください。

②記録→指定された時間に行ってください。

③翌日は→病院に来ていただき、再受診を兼ねる形で取り外してください。

④医師がやること→記録されたデータはディスクにコピーしてから転送し、解析センターへ送りましょう。

⑤センターがやること→解析などを行ってください。

⑥結果→患者さんにはもう一度来院してもらい、主治医の先生から報告していただきます。

一連の流れにより、心電図検査は行われます。

注意点

実際に取り付けてもらう心電計は、防水式ではありませんのでシャワーなどといった入浴は避け、検査前日までに済ませてください。また、水泳や釣りなどといった水に係ることは検査が終わるまで我慢してください。

また、電気毛布などの試用はもちろんのこと、ラジコンで遊ぶことも禁止されていますのでこちらも検査が終わってからにしてください。ただし、携帯電話での通話については支障はありません。

まとめ

以上、24時間心電図検査についてお話ししましたが、ホルター心電図検査という形で実施しているのが現状です。実施の前に先生とお話ししてから行うとよいでしょう。

ピックアップ記事

関連記事一覧