血圧計の測定は、服を着たままで大丈夫なのか?

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血圧の測定をする際の注意事項として、服を着たままで血圧計の測定は正しいのでしょうか?以前は、腕まくりをして測定することが多かったように思います。しかし、最近では服の上からの測定をされているところもあります。どちらが、測定としてきちんとしたものが得られるかを見ていきましょう。

正しい測定の仕方

血圧計の正しい測定の仕方としては、基本的にシャツを脱いだ上で腕を出して測定することが推奨されています。以前は腕まくりをして測定している事がほとんどでしたが、最近では服の上から行うことが多いようです。

服の上から測る理由としては、袖を捲し上げた際に肘の上で腕が締め付けられる状態になり正しい血圧測定ができないと言うことです。そして、シャツを脱いで測ることに関しては、服を脱ぐ時の動きやその日の気温・裸になるストレスなどによって、きちんと測定ができないのです。

血圧計による違いは

血圧測定で、全自動式血圧計とそうでない場合の計測はどう違うのでしょうか。病院や医院などで血圧を測定するときに使われる血圧計は、聴診器を使い血流をとらえて血圧を測ります。血圧計のマンシェットを閉めていき、ゆっくりと圧を下げ音が聞こえ始めた時の血圧計の値(収縮期血圧)と、音がない時の血圧計の値(拡張期血圧)で血流の音を判断するわけです。

では、自動血圧計はどうなっているかというと、血圧計には高感度のマイクや血流センサーがついており、それによって収縮期と拡張期血圧を測定しています。

聴診器を使用して測る場合は、服を着たままでは聴診器と服が擦れる音によって音が聞き取れないため、袖をまくる必要があるといえます。しかし、自動血圧計は高性能なマイクやセンサーによって測定するので、服の上からでもきちんと測れるのではないか?という疑問が出てきます。

研究の結果

「服の上からでも、自動血圧計であれば測定が可能か?」という研究が過去に何度もされています。その結果は、どれも服を着たままで袖の上から測定しても大丈夫だということです。しかし、あまりに厚手のものなどはNGとされています。

この研究結果からは、薄手のセーターやシャツ・ブラウスなどであれば、正確に測定できるということです。

まとめ

血圧をきちんと測るには、自動血圧計であれば服の上からでも薄手であれば問題なく測れるが、聴診器の場合は腕まくりをして圧迫されない程度であればOKということです。自宅で測る際にも、自動血圧計であればほとんどが正確に測る事ができます。自分で健康管理を
する上でも、役立ちます。

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