医療用ファイバースコープの洗浄機に対する注意事項

生体現象測定記録・監視用機器

医療用ファイバースコープは胃腸の検査や耳鼻咽喉科の検査などに使用されるので体内で分泌する液体に触れる事になり鼻や喉を通る際には、色々な分泌物に接触する事になりますので、感染症の予防から使用後の洗浄には、注意しなければならないのです。医療用ファイバースコープの洗浄機の注意事項について紹介します。

医療用ファイバースコープの使用後

医療用ファイバースコープを使用すると、患者の血液や粘液に含まれる微生物や細菌が付着する場合があります。洗浄が完璧に行われないと、そこに付着した微生物や細菌を除去できずに医療用ファイバースコープに触れた場合には、院内感染のリスクを負う可能性が高くなります。

使用する医療用ファイバースコープに適した洗浄機を選ぶ事が院内感染予防になり清潔に保つ事で、複数の患者に使用できるようになるのです。

内視鏡などの洗浄および消毒に関する事例

内視鏡に分類される医療用ファイバースコープも含まれており、適切に処理されなかった場合の事例を認識する事で、洗浄および消毒の重要性を確認します。以下はある医療センターの事故報告事例です。

医療用ファイバースコープも含むすべての内視鏡は、気管支鏡5件、消化器内視鏡4件、喉頭・鼻腔内視鏡3件、詳細不明が2件と実際に適切に処理されずに患者に使用された事故件数が確認されています。このように医療機器が適切に処理されなかった場合には、医療事故として報告されて、賠償責任の対象になる為に、リスク管理や患者の安全の為にも適切な処理が求められるのです。

医療用ファイバースコープの使用の注意事項

医療機器の管理が適切に行われないリスクを踏まえて、洗浄や消毒に対して注意事項を挙げていきましょう。

1.洗浄や消毒したものと使用済のものと取り違えを無くす事
業務マニュアルを徹底させる事や改善点の見直しで、検査を修了した機器に目印を付けておき、洗浄や消毒済の場合と未了の場合の置き場所を区別します。

2.洗浄や消毒方法の誤りを無くす
業務マニュアルにより洗浄や消毒方法に誤りを繰り返えさない為の工夫を考えます。実際に行われたかチェック方式などを用いて実行します。

3.洗浄や消毒に使用する洗浄機の不具合等を確認
洗浄機の使用方法を確認し使用する前後に、電源のチェックや機器の形状や使用中の音など異常がないどうかを管理事項として実行します。初めて使用する看護師などには、適切に処理できるようなサポートや引き継ぎを実行します。

具体的には、洗浄する順番は、一時洗浄として蛋白除去剤サイデザイムなどに5分程度付け置き、その後水洗いして、内腔部分のブラッシングを3回行います。注射器を使った圧洗浄を行います。洗浄機などで洗浄を行い乾燥させた後に使用できる状態にします。洗浄機の使用法に従った適切な処理を行い次の使用に備えます。

まとめ

医療用ファイバースコープは、患者に対して安全に使用する目的と、院内感染の予防の観点から、消毒や洗浄に対する注意事項などを業務マニュアルによって定めておき、医療事故につながらないように適切に使用できる状態にする必要があるのです。洗浄機を正確に使用する為にも注意が必要です。

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