超音波・X線・磁気 画像診断のための検査 ~CTとMRIの違い~

生体現象測定記録・監視用機器

病気の早期発見や体内での広がりなどを調べるために、「画像診断」が行われます。適切な診断をするために欠かせない検査には、レントゲンや超音波検査、CTやMRIなどがあります。それぞれ「超音波、X線、磁気」などの特徴が存在しますが、今回は「CT」と「MRI」の違いを中心に見ていきます。

画像検査について

画像検査はがんの早期発見ができて、その性質や広がりを調べることができます。身体の部位や症状によって検査方法が異なります。下記にて、それぞれの検査の特徴を見ていきましょう。

【レントゲン検査】(X線)
レントゲンは1895年にX線の発見を報告した「ヴィルヘルム・コンラート・レントゲン」という、ドイツの物理学者の名前からゆらいしています。病院で受ける一般的な検査と言えるでしょう。

【超音波検査】(エコー)
別名エコー検査ともいわれるこちらの検査方法は、人の耳には聞こえないような高い周波数の音波である「超音波」を利用した検査です。脂肪肝/肝のう胞/腎のう胞/肝血管腫/胆石/
胆のうポリープ/肝臓癌/胆のう癌/腎癌などが、超音波検査でわかります。

【CT検査】(コンピュータ断層撮影)
レントゲンと同じくX線を用いた検査です。「レントゲン」は、一方向から放射線を放射し2次元の画像(単純X線写真)を得ます。それに対して、CTは多角的に放射線を照射することで断面図を作成することができます。

それによって、体内の腫瘍の大きさや位置、広がりなどもみることができます。そして、血管や神経など重要な組織との位置関係などを知ることができます。

【MRI】(核磁気共鳴画像法)
1984年頃日本に導入された検査方法で、強力な磁石でできた筒の中で行われます。磁気の力を利用して、身体の様々な角度の断面を見ることが可能です。どのような画像が必要かによって、所要時間が異なります。

CTとMRI検査の違いって何?

上記でも書いたように、「X線」と「磁気」という媒体の違いがある他、CTは検査時間が比較的短く、MRIに比べて静かです。それと、空間分解能が高い点があげられます。一般的にCTは被曝すると言われていますが、身体に影響が出ると言われている量よりもはるかに少ない量を使用しています。

それに対して、MRIは磁気を使用するので被爆しません。デメリットとしてあげられるのは、検査する部位によっては検査時間が長くなる点です。その他、心臓ペースメーカー装着した方は受けられません。(現在ではMRI対応のペースメーカーも存在するようです。)

まとめ

検査方法によって、それぞれが得意・不得意な部位などがあるため、検査の目的に適した検査機器を用いる必要があります。症状や疑われる疾患によって、検査方法を変えることが求められます。

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