血圧計の測定原理は測定方法によって異なる

生体現象測定記録・監視用機器

血圧計を測定する事によって血の変化を読み取る事ができます。これによって、体の異常をいち早く察知する事ができるので、日常に欠かせない行為です。今回は、どのような仕組みで測定原理が成り立っているのかを紹介して行きましょう。

血圧の状態

測定値の目安となるのが「最高血圧」と「最低血圧」です。

1.「最高血圧」とは
心臓が血液を送り出す為に、動作を行う筋肉がギュッとなった状態であり収縮期の圧力にあたり、この状態を「最大血圧または最高血圧」と呼びます。

2.「最低血圧」とは
心臓の筋肉が最も広がった場合の圧力になり、この場合は拡張期の血圧であり、この状態を
「最小血圧または最低血圧」と呼びます。

正常値を知るには

血圧測定を行う事で正常値を参考にして異常時の診断に役立てます。

1.家庭での測定値
リラックス状態で測定できるので、最高血圧が135mmHg未満と最低血圧が85mmHg未満の範囲です。

2.診察室での測定値
診断する事自体が緊張を呼ぶ事になり、最高血圧が140mmHg未満と最低血圧が90mmHg未満となりやや高めの正常値となります。

血圧計の測定方法からわかる原理

血圧を測定する際に代表されるのが大別すると2つの方法です。

1.オシロメトリック法の原理
カフと呼ばれる腕帯は、上腕に巻き付けてゴム嚢に空気を送り込む事で血管を圧迫して測定の為に血液の流れを止める事になります。その後で、空気圧を徐々に緩める事で、血管を圧迫しているカフの圧力を上まわる状態になると、心臓の鼓動に合わせた血液が断続的に流れて行く仕組みになります。

オシロメトリック法による原理は、カフに加圧した後で減圧を行う場合に、心臓の拍動に同調した血管壁の振動の状態を読み取る事で「圧脈波」の変動を測定する事になります。目安となるのは、圧脈波が急激に大きくなった状態を「最高血圧」として、急激に小さくなった状態を「最低血圧」として測定します。

値段が手ごろになった事もあり家庭用の普及品として広く出回っているのです。

2.コロトコフ法による原理
同じようにカフの圧迫を利用するのですが、カフを減圧した場合に、心臓の拍動に合わせて血液が断続的に流れ始めた場合に血管音が発生します。その音を「コロトコフ音あるいはK音」として、血管音と血液の関係を調べます。

血管音を調べる為には、カフに内蔵したマイクロホンや聴診器を使用して、コロトコフ音が確認できる始まりを「最高血圧」としており、その音が消滅した状態を「最低血圧」とする仕組みです。

高血圧からわかる事

高血圧の場合は、将来的に脳卒中や冠動脈疾患などの大病をわずらう可能性があるので、早めの治療が必要となります。また、生活習慣病として、肥満になる場合や、それから起こる糖尿病の心配も必要なので、規則的な生活を実施する事が血圧の正常には欠かせません。

まとめ

高血圧になると生活習慣を改める必要があります。血圧測定の原理と異常な値を早めに知る事で、肥満や糖尿病の予防につながります。その為には朝晩2回の測定を継続する事が大事です。規則正しい生活やストレスをなくすように心がけましょう。

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