血圧計で測る脈拍の正常値について

生体現象測定記録・監視用機器

心臓は一定のリズムで脈拍を繰り返し、産まれてからずっと休む事なく全身に血液を送り出しています。脈拍は普段の数値を知っている事で、体調の変化や病気に早く気づく事も出来るのです。脈拍の正常値を正確に測るためには血圧計を活用しましょう。

脈拍とは

自身の首や手首を触って感じるドクドクという心拍が脈拍です。大抵は手首の内側で測定し、60~80回/分が基本的な正常範囲と見なされています。人の身体は心臓から全身に動脈を通じて血液を送り出しています。

脈拍が早かったり遅かったりすると、心臓のポンプ機能が正常に働いていなかったり、全身への血液提供が不十分になっている可能性があります。また脈拍は活動とも関係があり、日中の脈拍は活動に応じて常に変動しますが、夜にかけては減少する傾向があります。

脈拍には活動度、年齢により開きがあります。その他にイライラや緊張といった精神状態や、心臓や血管に問題があるといった既往歴なども影響を及ぼします。そのため、普段の脈拍を知っておく事は、体調的変化に気づく上で有効と言えます。

脈拍数とは

大抵の血圧計は、血圧と共に脈拍数も計測されるタイプが一般的です。脈拍数とは、1分間において心臓が拍動する回数を意味し、心拍数と同義となります。安静時の脈拍数は生命と大きく関係している事が分かっています。

脈拍数の正常値(安静時)について

安静時の脈拍数の正常値について見ていきましょう。脈拍数には年齢別で回数の変化が現れます。新生児から乳児は120~140/分、1~3歳(幼児)は90~120/分、4~12歳(学童)80~90/分、13~20歳(青少年)70~90/分、成人60~80/分、高齢者60~70/分が基本的な数値です。

一般的に年齢が低いほど脈拍数は多くなり、高齢者は徐脈を呈する事もあります。性別では女性の方が男性よりやや多い傾向です。そして運動時、精神的興奮時、食後、入浴時などでは脈拍数が増加します。

交感神経が優位にある身体状態において脈拍は上昇し、逆に副交感神経が働く場合では下降します。怒ったり、緊張したり運動をすると、脈は速くなりますが、脈が上がると言う事はそれだけ心臓に負荷をかけている事になります。

安静時、起床時においても脈が高い場合、心臓や血管にずっと負担がかかり続ける事になります。結果的に、動脈硬化が起こり、脳卒中などの血管障害に繋がりかねません。ですから、脈拍をなるべく上げない生活をする事が肝心という事です。

正常とされる脈拍数は年代ごとに異なりますが、1分間に60~80回の方が多いです。定期的に運動をしている方はもっと低い数値が出る事もあります。脈は疲労、肥満、糖尿病、ストレス、過度の飲酒、喫煙があると上がりやすくなります。

まとめ

今回は血圧計で測る脈拍の正常値についてみて参りましたが、毎日測る事で体調の変化に気づきやすくなる事が分かりました。毎朝血圧を測る際には是非、脈拍にも注意してみましょう。

ピックアップ記事

関連記事一覧