医療機器を扱う病院など医療施設の設備管理・施設整備の特徴

生体現象測定記録・監視用機器

医療機器を扱う病院など医療施設の設備管理や施設整備では、電気関係のトラブルが起きれば入院患者の生命にもかかわることとなるため、より慎重に行うことが必要となります。

電気や給水などの設備の点検などに不備があった場合、重大な事故につながるリスクも高いため、管理を行う上で求められる能力も高くなるといえます。

そこで、医療機器を扱う病院など医療施設の設備管理・施設整備の特徴や、求められる能力について解説していきます。

医療施設の設備管理・施設整備の特徴

医療施設の設備管理や施設整備においては、主に次の2つの特徴が挙げられます。

・夜間も交代で管理が必要

・管理を必要とする設備規模が大きい

それぞれ説明します。

夜間も交代で管理が必要

病院は入院患者もいるため、24時間365日稼働しています。

そのため設備管理も複数の人員が交代で行うことが必要となり、宿直や夜勤などのシフトを組んで対応することになるでしょう。

夜間作業でも館内には抵抗力が低下した入院患者がいることを十分考慮しながら、点検や修繕などの業務を行うことが必要です。

管理を必要とする設備規模が大きい

病院では、たとえば薬剤の保管庫や超精密機器などの温度管理を徹底しなければなりません。

そのため同じ規模の施設でも、医療現場という特殊な現場であることを認識し、きめ細やかな管理が求められるといえるでしょう。

規模の大きな病院などの場合、入院している患者の病室数も多く、検査室などの数も多岐に渡ります。

病室には酸素吸入機器や館内通信機器などが設置されていることが多いため、設備点検・交換・清掃などの作業においては慎重に行うことが必要となるでしょう。

医療施設の設備管理・施設整備で求められる能力や資格

病院など医療機関の設備管理・施設整備を担当者は、次の資格を保有していることが望ましいといえます。

・第二種電気工事士

・危険物取扱者乙種

・二級ボイラー技士

・第三種冷凍機械責任者

さらに設備管理員を担当する場合には、次の3つの資格を保有していると安心です。

・第三種電気主任技術者

・建築物環境衛生管理技術者(ビル管理士)

・エネルギー管理士

施設の総合的な管理は建築物環境衛生管理技術者が担いますが、一定規模の病院や商業施設などの管理においては保有しておくことが望ましいといえます。

さらに事業用電気工作物の保安監督業務は第三種電気主任技術者が担うため、その点も踏まえて取得が望ましい資格を検討するとよいでしょう。

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