家庭用血圧計の注意すべき取り扱い方について

生体現象測定記録・監視用機器

【はじめに】

現在、病院から自宅、また小型化によりスマホや腕時計などいろんな場面で血圧測定をする機会が増えてきました。自宅では高血圧症で血圧測定を始める人もいれば、健康管理のため日常の中で血圧測定をする人もいます。家庭用(自宅用)血圧計は様々な種類があって便利になりました。その一方、危険性はないのでしょうか。
今回は血圧測定をする際に注意すべきことについて説明したいと思います。

【自宅で使用する主な血圧計】

前述のように今では様々なタイプの血圧計がありますが、主に家庭で使用するものは腕などにカフ(腕帯)を巻き、そこに自動的に空気を送り込み腕(血管)を圧迫し、また緩めることで測定するタイプ(電子血圧計)が多いでしょう。
今回はこのタイプの血圧計での注意点について取り上げようと思います。

【もともと血圧計の使用に注意するべき場合】

血圧計を使用するのを注意した方がいい人がいます。血圧計の説明書にも記されていると思いますが、

・抗凝固剤、抗血小板剤、ステロイド剤などを使用している方
・透析治療中の方
・高齢の方

高齢の方は血管を保護する役割のあるコラーゲン、皮下脂肪が少なくなっていくため、小さな圧迫でも血管を傷つける恐れがあります。
上記にあてはまる方は、血圧計で内出血を起こす可能性があるため、医師に相談しながら血圧計の使用をしなくてはいけません。

【その他の場合で内出血など不具合が起こる可能性】

血圧計は自動でカフに空気を送り込み圧力をかけていくのですが、血圧がうまく測れないとさらに加圧を強くして測る場合があります。その際痛みがあったり、場合によっては内出血を起こす可能性があります。
電子血圧計には圧力設定機能がついているものもあります。まずは低めに圧力を設定しながら自分に合った測定圧にした方がよいでしょう。必要以上に圧力が高い設定だとカフのしめつけによる内出血を起こす可能性があるからです。

カフは消耗品であるため、寿命を超えて測定を続けると危険です。取扱説明書に書かれてある寿命にしたがって早めに交換しましょう。

つい毎日測定するものだからとだんだん慣れてきて、正しい姿勢や環境で測定を行わず間違った姿勢で腕にカフを巻くと無理な圧迫を起こす可能性があります。取扱説明書に従って正しい方法で測定をしましょう。

【まとめ】

血圧計は特に電子血圧計として家庭用に販売されるものが出てきてからより身近なものになりました。しかし正しい方法で測定しなければ間違った結果が出るだけでなく、内出血や痛みを感じることもあります。もし前述の例に当てはまらず、原因のわからない痛みが続くのであれば、血圧計の使用を止め医師に相談することをお勧めします。

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