血圧計は腕の太さが重要?

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【はじめに】
病院の待合室や薬局、もしくは家電量販店に展示品されている血圧計を使って気軽に血圧が測れるようになっていますよね。血圧が気になっている人から気が向いたから何となく測定した人までいろんな人が利用したことがあると思います。
そんな中で血圧の数値が違ってくることに疑問を持ったことはないですか?
これは血圧計の測定方式の違いや測定方法が間違っているという理由が大きく挙げられます。さらに、そこに腕の太さが影響することもあります。
そこで今回は、血圧を測定するときの腕の太さの影響について少し話をしていきたいと思います。

【数値が全然違う!?】

みなさん、こんな経験はないですか。
「市販の腕に巻く血圧計と手首に巻く血圧計とで数値が違う!」
これは腕と手首という血圧計の方式の違いによるところが大きいです。
しかし、これだけでは説明がつかない場合もあります。例えば腕と手首の両方のタイプの血圧計で別々の人が測定したとします。測定方法は同じであるにも関わらず、手首と腕では、ある人は誤差が小さく、またある人は誤差が大きくなってしまうということがあります。この場合だと測定方式や方法が影響しているとは考えにくくなります。
そこで考えられるのが「腕の太さ」になります。
しっかり説明書などを読んでいれば分かるのですが、市販されている腕に巻くタイプの血圧計には腕の太さの適応範囲があります。もちろん病院の検査で使う血圧計のカフにも規定があります。このように腕の太さが規定されているということは、その規定外になると測定に何らかの影響が出ることが考えられるでしょう。
では、次に血圧測定における腕の太さの影響についてみてみましょう。

【腕の太さが原因かも?】

血圧の数値は腕の細い人よりも太い人の方が高く出る傾向にあるといわれています。さらに、腕の太い人が通常のカフを巻いて血圧を測定すると本来よりも高い血圧数値が出ます。ですから、腕の太さを考慮しないで測定してしまうと正確な数値を出すことができません。病院ではそういったことを想定した測定方法がとられています。また、血圧計を市販する会社は多くの人の血圧を正確に測れるよう、幅広い腕の太さに対応できる仕様になっています。

【まとめ】

腕の太さが血圧の数値に影響するということは意外だと思いませんでしたか?
しかし、実際には無視できない影響があります。ですから、医師から毎日血圧を測定するように指示されている人は正確な数値を出すためにも、一度自身の血圧計の腕の太さの適応範囲を確認してみてはいかがでしょうか。

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