ファイバースコープに必要な点検・整備

生体現象測定記録・監視用機器

【はじめに】
喉や消化器官など体のいろんなところを診察するために内視鏡として使われているのがファイバースコープですよね。多くの医療機関でそこに合った仕様のファイバースコープを使っていると思います。使用するにあたっては、その使用方法をマニュアルでよく確認するはずです。しかし、忘れがちなのが整備・点検の仕方ではないでしょうか。人の体の中に入れるわけですから、管理はちゃんとしなければなりません。
そこで今回は、ファイバースコープの整備・点検の仕方を簡単にですが紹介したいと思います。

【日常的にすること】

ファイバースコープは使用する、しないに問わず毎日点検する必要があります。
点検は始業前、使用前、使用中及び使用後にするのが望ましいです。ここでは分かりやすい始業前、使用前の点検を何点かあげておきます。
まず、始業前の点検ではファイバースコープを使用するために必要な全ての部品の外装に破損、変形、損傷がないかチェックしてください。
そして、外装に汚れがあったら清掃をしてください。それからコード類が付属している部品は、破損、変形、損傷の他にねじれがないかも確認しましょう。電源の入力が必要とする部品は電源を入れてちゃんと作動するか、またランプがあれば点灯するかも確認してください。このように始業前にはファイバースコープに関する全ての部品が正常に作動するか点検します。
では、使用前に点検するのはどういった点かというと、始業前と同じく外装と起動の確認をします。それから、使用にあたって利用する水の量などが適切か、画像が撮影可能な状態かなどを確認します。
これらの点検内容は大まかなものであり、細かな内容や手順は各メーカーで異なります。ですから、説明書などをよく確認の上で行ってください。

【定期点検には記録を】

日常的な点検・整備は大切です。しかし、それだけでは足りないこともあるので定期的な点検・整備を行いましょう。定期点検ではファイバースコープの安全性や機能性を診断します。とはいっても、専門の測定機器があるとは限らないので、やはりここでも説明書に従うか、外部の業者に委託するかになります。
そして、定期点検を行ったら記録をつけておきましょう。また、記録の保管期間も定めておくといいでしょう。これによって機器の状態をある程度把握することができます。業者に委託した場合は控えをもらって記録の代わりとして保管してください。

【まとめ】

ファイバースコープの点検・整備について話してきましたが、その内容や手順はメーカーによるところが大きいです。ですから、説明書やチェックリストを機種やメーカーごとに分けておき、点検・整備をしやすい環境を作りましょう。そうすることで日々の業務がスムーズに行いやすくなります。

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