耳鼻科関係のトラブルに有効な電子内視鏡について

診断用機器

はじめに

わたしたちの体の一部である「耳」は、音を聴くことによって情報を得る機関です。
耳は3つの器官からなり、耳介から外耳道を「外耳」、鼓膜から耳小骨を「中耳」、蝸牛・三半規管・前庭までを「内耳」といいます。耳は音を聞き分けそれを脳へ伝達し、音や人の言葉など、音の内容について判断されます。しかし耳のトラブルが生じると、音が聞こえにくくなったり、耳から来るめまいなどさまざまな不具合が考えられます。そういった耳のトラブルの検査や治療に対して、電子内視鏡などを用いる場合があります。
そこでこの記事では、耳のトラブル対策に有効な電子内視鏡を中心に、ご紹介して行きたいと思います。

まず耳のしくみを見てみましょう

音はまず外耳の中の耳介で集められます。その後外耳道をとおり鼓膜から3つの骨(ツチ骨、キヌタ骨、アブミ骨)を振動させ、音を増幅していきます。つづいて内耳の蝸牛のリンパ液を振動させることで有毛細胞に伝わり、電気信号として変換され脳に伝わります。これによって脳では、「音」と「言葉」を認識することができます。

耳のトラブルの検査について

耳のトラブルで思い浮かぶ疾患に「中耳炎」があります。中耳炎は、中耳に細菌などが侵入することで、炎症を起こす疾患です。
中耳炎の主な自覚症状としては、「耳痛」「耳漏」「耳閉感」「難聴」「耳鳴り」が挙げられます。中耳炎の検査では、まず耳鏡と呼ばれるラッパ状の金属の器具で耳内部を診ます。その後必要に応じて、顕微鏡や内視鏡を使ってさらにくわしく調べます。内視鏡を用いた検査では操作にコツが必要ですが、鼓膜に近づいて診ることができ、さらに内部の状態をテレビモニタに映し出すことが可能です。患者さんやご家族とともに、テレビモニタの画像を見ながら説明できますので、患者さんも納得して治療を受けることができます。

耳の電子内視鏡による検査は

中耳炎は、主に抵抗力の少ない0歳から5歳児までの、幼児に多いと言われています。そのため耳内部はさらに狭く病状の確認もむずかしくなりますが、電子内視鏡に小型のビデオカメラを接続し検査を行うことで、患者さんやそのご家族も安心して治療を受けることができます。

まとめ

今回は、耳鼻科での電子内視鏡検査として、特に中耳炎のことを中心にお伝えしました。さらに耳鼻科では、鼻の疾患である副鼻腔炎の手術に、電子内視鏡が用いられています。この手術では、正確性や安全性が認められており、内視鏡的副鼻腔手術が広がりはじめています。耳鼻科治療に用いられる電子内視鏡は、細くしなやかな形状をしているので、狭く複雑な鼻や耳内部の検査や治療に非常に有益です。

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