MRI検査でしか撮影できない骨折もある

診断用機器

人間ドックなどで脳検査や身体の画像診断で利用されるMRIですが、骨折の場合ですと、レントゲン検査をすることが一般的なのですが、ではどのような場合にMRI検査をするのでしょうか?今回は、骨折とMRI検査について考察しましょう。

骨折とは

骨が折れたり、ひびが入った状態を骨折と言います。骨折の原因は、外傷によるもの・疲労によるもの・病気による原因の3つに分けられます。

骨折の原因

〇「外傷性骨折」とは、交通事故によるものやその他、転倒・転落などにより外部から強い圧力が骨にかかった際におこる骨折のことを言います。

〇「疲労骨折」とは、ハードなスポーツなどにより身体の一部分に過度な力が加わることで、小さなひびが入りおこる骨折です。

〇「病的骨折」とは高齢者に多い、骨粗鬆症や骨腫瘍などの病気が原因でおこる骨折のことを言います。

その他の骨折と程度

・「不完全骨折」とは、骨にひびが入った状態のことを言います。
・「完全骨折」とは、骨と骨が完全に離れた状態のことを言います。
・「剥離骨折」とは、強い靱帯により骨がはがれてしまう骨折のことを言います。

MRIとは?

MRIとは、日本名では磁気画像共鳴画像法といい、強力な磁石と電波を利用して体の断面図を撮影する検査機器です。

MRIの特徴

【特徴1】
MRIの特徴は、磁石と電波を使用して検査します。CTやレントゲンは、弱い放射線を使用するため被ばくすることがあります。そのためMRIは身体に良いと言えます。

【特徴2】
あらゆる角度から身体の画像検査ができます。

MRI検査で注意すること

MRIは強力な磁石を使用して磁場が発生しますので、体内に金属があると検査を受けることができない可能性のある方もいます。

・ステントやシャント、心臓ペースメーカーのある方
・義肢や骨折治癒用器具癒ボルト、プレートのある方
・補聴器や人工内耳の方
・タトゥー(入れ墨)の入っている方
・じっとすることができないお子様

MRIでしか撮影できない骨折もある

MRIは、レントゲンでは撮影できないヘルニア・靭帯損傷・半月板損傷・圧迫骨折・などの軟骨や靱帯・骨のひび・骨内の水腫や血腫が撮影することができます。このような骨折や病気の過程は始まっているにも関わらず、レントゲンにはうつらないことがあります。そのような骨折は「不顕性骨折」と呼ばれています。

まとめ

MRI検査では、さまざまな角度から画像検査ができます。CT検査やレントゲン検査では、見つけることができない、細部までの骨折が発見・診断できることがMRIのメリットと言えるでしょう。

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