ファイバースコープの清掃

診断用機器

患者から患者、もしくは術者への感染を回避するために、ファイバースコープおよび付属品は各症例後直ちに十分な清掃を行います。十分に清掃されていないと、消毒効果を得ることは不可能です。ファイバースコープおよび付属品は、消毒する前に十分に洗浄し、消毒効果を妨げる微生物や有機物質を除去してください。

清掃時の服装と注意点

清掃時には、適切な保護具を着用してください。ファイバースコープに付着した患者の粘液などにより感染する恐れがあるためです。また、使用する化学薬品が人体に悪影響を及ぼす恐れもあります。保護具としては、フェイスマスク、ゴーグル、防水性の保護服、耐薬品性のある防水性手袋などがあります。

ファイバースコープに消毒液が残らないように、清潔な水で十分にすすいでください。不十分なすすぎは、残留した消毒液により粘膜が炎症を起こす恐れがあります。

化学薬剤から発生する蒸気は人体に悪影響を及ぼす恐れがあります。清掃をする場合は、十分に換気してください。

消毒用エタノールは密閉容器を使用しましょう。開放した容器を使用すると火災の危険があると共に、蒸発によってその効果が失われます。

水漏れは故障の原因となります。そのため漏水テストは必ず行ってください。水漏れ箇所のあるファイバースコープを使い続けると、湾曲機構に異常が生じたり、画像が突然消えたりなど、使用中に故障する原因になるので気をつけましょう。

洗浄液の注意点

清掃には医療用の酵素洗剤もしくは低泡性の中性洗剤を使用します。洗浄液の濃度、温度は、それぞれの「取扱説明書」に従ってください。洗浄液の泡立ちが大きいと、チャンネルの内面などに十分に触れないので、意図した洗浄効果が得られませんので注意しましょう。

すすぐときの注意点

消毒液を取り除くために、滅菌水の中で十分にすすぐようにします。滅菌水を使わないですすぐ場合は、消毒液をすすいだ後に、消毒用エタノールでファイバースコープの外表面をふき、各チャンネルに消毒用エタノールを送ります。その後、各チャンネル内部を乾燥させます。

清掃における注意点

ファイバースコープを洗浄液の中に浸漬し、洗浄液の中で外表面を柔らかいガーゼなどでふきます。特に注意が必要なパーツは、送気・送水ノズル開口部や先端部のレンズ面などです。

鉗子チャンネルと吸引チャンネルは必ずブラシで磨いてください。これを怠ると、ファイバースコープの洗浄、消毒が不十分になり、次の症例時に患者または術者が感染する恐れがあります。

ファイバースコープを洗浄液で浸漬した状態にし、ブラシで磨いてください。浸漬した状態でないと、洗浄液が飛び散る恐れがあります。

ブラシは繰り返し使用することで曲がりや座屈が起こり、破損してシャフトから外れてしまうことがあります。壊れていないか点検してください。

清掃手順

鉗子チャンネルと吸引チャンネルをチャンネル掃除用ブラシでブラッシングするとき、ブラシがシリンダーに当たらないように注意してください。損傷した場合、吸引機能の低下をもたらすだけでなく、液漏れを起こす恐れがあります。

チャンネル掃除用ブラシは、ファイバースコープの先端やコネクター部の吸引口金から挿入しないでください。引っ掛かって引き抜けなくなる場合があります。ファイバースコープを浸漬した状態で、吸引チャンネル、吸引シリンダー、鉗子チャンネル、鉗子栓口金の内部をブラシで磨いてください。

まとめ

いかがでしたでしょうか。感染を防ぐために、しっかりとファイバースコープを清掃しておきたいものです。

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