人工呼吸器における耐用年数について

診断用機器

人工呼吸器は医療現場において欠かせない機器類の一つです。患者さんにとって呼吸が困難だと判断されたときに必要とされています。しかし、その耐用年数に関してはどのようにして定められているのでしょうか。すべての医療機器にはそれが制定されています。今回は人工呼吸器に関する耐用年数についてお話しします。

耐用年数について

医療機器に限らず、すべての物には税務上、耐用年数が定められており、その年数を超えてしまうと修理の保証とは直接関係する事ではありません。耐用期間の場合は、実用年数に近いため、修繕費用と天秤にかけた状況によっては、新たに買い直したほうが安く済むと判断される事になっています。

人工呼吸器の耐用年数は5年、金属様式の物は10年とされています。機器構成するもので変わってきますので、実際の耐用年数はメーカーや経理関係者に確認を取るとよいでしょう。

また、技術進展によるモデルチェンジが活発化されているため、それまでは高性能だった機種も、新技術の前では旧性能とみなされその分修理コストが高くなります。

耐用期間を超過した道具を使うとした場合、使用する側が慣れていても故障した場合における対応からすれば、予備パーツの在庫があれば対応できるものの、そのパーツが品切れ状態になった場合は、対応ができなくなってしまいます。

買い替えの判断において購入から一定の年数が制定されていますが、メーカーによってどの程度使えるのか判断をしています。これが耐用期間です。薬事法による医薬品医療機器等法で制定されていますので、耐用年数との違いを認識する事です。

どのくらい使えばよいのか

医療器の一つである人工呼吸器についてですが、使える年数に関してはあくまでメーカー側の予想です。実際に使う側の状況によってはその数字が変動するのは、人工呼吸器に限らずほとんどの機械によって長く使える例もあります。

耐用期間、つまり使用期間はほぼ同じで実際使う医療機関側としては長く使いたいのが本音でしょうが、使い方次第ではそれ以下で終わるといった状況になりますので、回避するならば保管方法に常に気を付けたいものです。

定期的な点検をしっかりと受けるのが耐用期間内である必要があり、医療機関側ではなく整備における資格を有した業者(もしくは代理店)側に点検を依頼しましょう。点検間隔についてはメーカーが推奨した期間が設定されています。

定期的に実施するのはエアーフィルターを交換しますが、それ以前に行う場合は汚れが著しくひどいと判断した場合で、実施する要因に関しては、人工呼吸器に関する使用方法を理解している関係者が行いますので、それを理解していない方の実施は禁止されています。

医療機関側の点検

日常的な点検の実施となっていますが、使う前と後問わず清掃及び洗浄を施し、滅菌や消毒を行いましょう。

再使用型に関しては必須となっており、パーツの洗浄に関しては清潔なぬるま湯の中で行い十分掃除してから乾燥をしましょう。

劣化が著しい部分などに関しては、定期的な交換を実施する事により常に良好な状態を保てます。また、使用前はマニュアルに準拠し、正常な動作が約束できるかの作動試験を行います。

それ以外にも保管方法では、常温でなおかつ常圧の環境下とされており、それらに満たない環境での管理は故障リスクを高くするだけでなく耐用期間を縮める原因にもなるため、管理の際は常に意識しておく事が大事です。

まとめ

人工呼吸器に関する耐用年数と耐用期間の違いについてまとめましたが、メーカーが制定された年数内で使うのが一般的です。医療機関側にとっては日常的な、業者側にとっては定期的保守点検をそれぞれ実施するよう常に意識しておく事が大事です。

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