診療所や病院にある医療機器や設備の種類

診断用機器

診療所や病院にはいろいろな医療機器や設備がありますが、いずれも一刻も早く治療するためのものです。

充実した医療機器があれば診療のサポートにつながり、疾患の早期発見や治療につながるといえるでしょう。

そこで、診療所や病菌にはどのような医療機器や設備があるのか、その種類について一部紹介します。

CT

「CT(Computed Tomography)」とは、身体の周囲を回転しながらX線が放射されることで、水平方向に輪切り状となった断面画像を撮影できる装置です。

エックス線を使った断面が撮影でき、体内の病巣を発見することが可能となります。

たとえば治療前にがんの有無・広がり・他臓器への転移などを調べることや、治療効果を判定したり再発したりしていないか確認するために使用されます。

特に心臓・大動脈・頭部血管領域の病変には使われます。

MRI

「MRI(Magnetic Resonance Imaging)」は磁気共鳴画像法による装置で、診断を行なうための断面を縦・横・斜めなど自由に撮像できます。

放射線を使用しないため被ばくの心配がないことがメリットで、造影剤を使用しないため頭の血管なども描出可能です。

ただし大きな磁石と電波を使用するため検査中の音が大きいことがデメリットといえるでしょう。

ただし1回の検査で何種類もの画像撮影を行うことができ、CTと同じく治療前のがんの有無・広がり・多臓器への転移の有無・治療効果・再発の有無など確認できます。

核医学装置

「核医学装置」とは、投与した放射性医薬品から発生する放射線を検出することで、動態・機能・形態的な診断情報を画像化する装置です。

上下にはガンマカメラと呼ばれる検出器が設置されていますが、ガンマカメラが360度回転することで断層像を撮影することができます。

血管造影(アンギオ)装置

 

「血管造影(アンギオ)装置」とは、血管の形状・異常、腫瘍への血管・血流状態を検査・治療するための装置です。

血管内に造影剤を注入し、血流・腫瘍の分布・血管狭窄・閉塞を検査や治療するときに使用されます。

ガンマナイフ装置

「ガンマナイフ装置」とは、周囲正常組織を傷つけずに200個程度の線源から出るガンマ線(γ線)を使って、虫眼鏡の焦点のように病巣部へ集中して照射します。

脳腫瘍や脳血管障害など、頭部の病巣に対し高精度に放射線を集中させ照射できることが特徴で、開頭手術せずに病巣をナイフで切り取るような治療ができます。

これまで手術が困難だった脳深部の血管奇形や腫瘍に対する低侵襲的治療も可能となる治療装置といえます。

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