ct装置に用いられるx線について解説

診断用機器

ct装置(Computed Tomography:コンピュータ断層診断装置)はx線を用いて身体の断面を撮影し、さまざまな病気の診断を行うことのできる医療機器です。ct装置では特に出血病変の抽出に優れており、脳出血やくも膜下出血の診断に有効とされており、現在の医療現場では欠かすことのできない医療機器となっています。
よく比較されるのが「ct装置とmri装置の違い」ではないでしょうか。ct装置はレントゲン検査の立体版で、x線を照射した後、コンピュータ処理にて画像を表示します。一方でmri(Magnetic Resonance Imaging:磁気共鳴画像)は強力な磁気によって体内の水分に反応させてコンピュータ処理し画像を表示させます。
それぞれメリット・デメリットがありますが、x線による被爆があるのかも大きな違いでしょう。この「x線」について詳しくみていきましょう。

○x線とは?
x線とは、電磁波の一種で、広義では赤外性や紫外線、マイクロ波など同様の種類になります。x線はこの電磁波の中でも波長が短く、エネルギーが大きいことが特徴で、物体を透過する性質が他の電磁波に比べて強いといえます。
x線は「x線管」とよばれる真空管から電子線を高電圧で加速させ、陽極に衝突することで発生します。
x線管には陽極(ターゲット)と陰極(フィラメント)があり、陰極から出た電子線が陽極に衝突した際、陽極と陰極の間にかける管電圧がx線の透過性を決定します。管電圧が高ければ強い短波長となり透過性が向上し、逆に管電圧が低ければ弱い短波長となり透過性が低下します。
なお、電子線の運動エネルギーにおけるx線の発生効率は1%ほどで、残りの99%は熱エネルギーとなります。

○x線でよく聞く単位とは?
ct装置やx線でよく聞く単位を理解していますか?先ほど紹介した「管電圧」や「管電」、放射線を扱うのであれば必ず理解しておかなければならない「シーベルト」を解説していきます。

・管電圧
x線管に印加する電圧の値を指します。この値が高いほどx線の透過力が高くなりx線の透視像の輝度が向上します。

・管電流
陰極(フィラメント)から発する電子ビームの電流値を指します。この電流値が増えるごとにx線量が増してx線透過画像が明るくなります。

・シーベルト
シーベルトとは、生体が被曝したことによるこの生体への影響の大きさを指します。日本の法令では1時間あたりの線量当量率として「Sv/h」と表されます。

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