大腸内の検査に有効なファイバースコープについて

診断用機器

【はじめに】
大腸の精密検査には注腸レントゲン検査や大腸内視鏡検査などがありますが、大腸がんには平坦型、陥凹型などがあり、どちらかというと大腸内視鏡検査の方が有効であるとされています。
今回大腸内視鏡検査・ファイバースコープについて紹介したいと思います。

【大腸内視鏡(ファイバースコープ)とは】

大腸内視鏡はお尻から盲腸(腸の最深部)までファイバースコープを入れ、それを抜きながら腸内の観察をする方法になります。内視鏡には先端にCCDカメラが装着されていて、出血や炎症等をモニターなどで確認することができます。

内視鏡の挿入時間は一般的に10分ほどで腸管内、大腸の表面の状態は写真としてファイリングシステムに保存されます。

大腸内視鏡は大腸がんの発生原因である大腸ポリープの早期発見につながり大腸がんの予防治療に役立ちます。

【大腸内視鏡検査を受けた方が良い方】

・血便の出る方
・下痢を繰り返す方
・排便回数の変化がある方
・腹痛、膨満感のある方
・大腸ポリープを切除したことのある方
・家族に大腸癌や大腸ポリープのある方
・便性状の変化がある方
・便秘がちになったという方

【内視鏡を使ってできるポリープ切除】

大腸にあるポリープには放っておくと大腸がんになる危険性のあるものも存在しています。
それらのポリープは内視鏡を使って切除可能です。
方法としては内視鏡の先端に搭載された輪っか状のワイヤーをポリープの根元に引っ掛け、そのワイヤーを引き締めると同時に電流を流します。そうすることによってポリープを焼き切ることができます。この場合粘膜の処置のため大抵痛みは伴いません。

このような施術は日帰りで受けることもできます。
ただし、血流の流れをよくする薬の服用をしている人などは、一日で施術が完了しない場合もあります。

【大腸内視鏡検査の利点】

ファイバースコープを使った大腸検査の利点は切除した組織を検査することができることです。
レントゲン検査などでは放射線を当ててできる影を観察して病理を推察するのですが、内視鏡検査では直接腸内の観察、ポリープの切除が可能なため確実な治療ができるといえるでしょう。

【まとめ】

大腸の検査に使われる内視鏡(ファイバースコープ)について紹介してまいりました。
ただこの検査の方法には難点もあり、例えば検査を受ける前に食事法を変えたりする前処置が必要になりますので症状・状況に合わせて適切にファイバースコープを使った治療を利用するのが良いと思われます。

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