CT装置の耐用年数やメンテナンスについて

診断用機器

【はじめに】
患者に負担をかけずに患部の状態を撮影できるCT装置は医療現場においてなくてはならないものになっています。

昨今の医療技術の高度化、専門化が進む中でCT装置の役割、また耐用年数がどれくらいであるかなどといったことは気になるところです。

今回CT装置の耐用年数やメンテナンスについてお伝えしていきたいと思います。

【メーカーの基準によるCT装置の耐用年数について】

正規の保守点検が行われたと仮定した場合、CT装置の耐用年数はCT装置の納入から「10年」が1つ目安となります。しかしこれはあくまである一定の環境でCT装置が使用されたと仮定した場合ですので使用環境によって変化するものと捉えた方が良いでしょう。

また国税庁が提案するCT装置の耐用年数としては「8年」が目安となっています。

【減価償却資産としての耐用年数】

CT装置は「撮影テーブル」「分電ユニット」「操作コンソール」「走査ガントリ」、「標準付属品」などの部分から構成されているのが一般的です。

これらの部分を含めた減価償却資産としてのCT装置の仕訳は「器具および備品」の中の「医療機器」に含まれるとされています。

またCT装置と一口に言っても「ポータブル式のもの」や「レントゲン車に積載されているもの」など種類によって耐用年数に違いが生じてきます。

例えば、携帯できる移動式のCT装置の場合は「レントゲンその他の電子装置を使用する機器」の中の「移動式のもの」に仕訳られ、耐用年数は4年とされています。

一方、CT装置に付随している電圧調整装置や寝台などは「据え置き型の電子装置機器」に分類され耐用年数は6年とされています。

【定期的なメンテナンスも必要】

CT装置などの所有に当たっては定期的な点検やメンテナンスをすることは必須になります。
例えば、メーカーによっては1~3年を目安に部品を交換することを推奨していて、また使用環境や使用状況に応じてこの期間は短くなったり長くなったりすることが考えられます。

【まとめ】

いかがでしたか?医療機器としてのCT装置の耐用年数は基本的に「8年」です。
しかし、メーカーの提示する耐用年数や使用状況などによっては4~10年程と耐用年数に幅がでてきます。また医療技術の発達によってはこの耐用年数が変わってくることも考えられます。ですので現状のCTの耐用年数として捉えておいた方が良いと考えられます。
一つ参考にしてみてください。

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