脳波計の安全性は?脳波計の使用上の注意点などについて

診断用機器

【はじめに】
脳波計を正しく安全に使用するためにはいくつか注意点があります。
今回脳波計を安全に使用するために確認しておきたい項目についてまとめてみました。

【被験者の健康状態について】

脳波の測定は頭部に電極を装着して行うのが一般的ですが、基本的には脳内から放出される微弱な電気信号を、電極を通して感知することが目的であって、頭部に電流を流したりしているわけではないのでそれほど危険な検査ではないと言えます。
しかし、脳波の測定中に被験者が体調不良などを訴えた場合には検査を中止するなどの対応が必要なケースもあります。
また、脳波測定の種類によっては被験者の体調を害することもありえます。
例えば定常状態視覚誘発電位の検査では点滅する光を視覚刺激として用いるため具合を悪くする人も出てきたりします。これらの検査はもちろん安全な点滅速度で行われますが、まれに体調を崩してしまう人もいますので、その場合にはすぐに検査を中止しましょう。

【ノイズの除去】

脳波をきちんと測定するためにはノイズを除去することが重要になってきます。
以下ノイズ除去について3つの注意点を紹介していきます。

・洗髪の徹底
脳波測定を行う前の洗髪は意外に重要です。
頭皮には油が付着していることが多くこの油の有無によって頭皮の抵抗(インピーダンス)に影響が出てきます。
ですのでシャンプーとブラシを使ってきれいに油を取り除いてから検査をするようにしましょう。

・外部機器の電磁波を遮断
測定する部屋は外部の電磁波を遮断できるシールドルームで行う方が良いとされています。
なぜなら電磁波を遮断しないと測定機以外の様々な電気機器のノイズが混ざってしまうためで正確な測定の邪魔になってしまうからです。

・被験者の体動
脳波の検査時に被験者はできるだけ体を動かさないようにします。
例えば唾を飲み込むなどのわずかな動きでも場合によっては検査に影響が出てしまうこともあります。被験者の協力と検査人の丁寧な説明が大切です。

【まとめ】

いかがでしたか?
脳波を測定する際には安静にしてできるだけ会話も控えた方が良いと言えます。またノイズの発生を抑えるため電子機器はなるべく周囲に置かないようにし、安全で正確な脳波記録をとれるように注意しましょう。さらに体の向きや体に負荷がかかっていないかなどにも目を向け脳波が落ち着いて計測できるような環境を整えてあげることが大切です。ぜひ参考にしてください。

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