脳波計測に必要な機材について

診断用機器

【はじめに】
脳波測定の技術は医学分野にとどまらず、心理分野、工学分野、スポーツ科学に至るまで幅広く応用されています。
また、脳波の測定にはマニュアルのようなものがあり、正しい方法で計測する必要があります。
今回脳波測定のシステム、仕組みなどについて紹介していきたいと思います。

【脳波測定に使う機材】

脳波測定に使う機材は以下のようになっています。

1. 電極
2. アンプ
3. アナログフィルタ
4. AD変換器
5. データ取り込み(PC)

1.電極
脳波を実際にキャッチするのは電極です。
使用する際には電極キャップにつけて装着します。
油などはノイズの原因となりますので手油などがついた手で直に触らないよう注意する必要があります。

2.アンプ
脳波は微弱な電気信号をキャッチして測定していきます。
その時弱い電気信号を増幅して記録しやすくする役割をアンプが行います。
脳波の種類にもよりますが適切な値に調整しながらアンプを使用していきます。

3.アナログフィルタ
アナログフィルタの役割はノイズの除去です。
測定後にかけるデジタルフィルタとは違い、アナログフィルタをかけるのは必須です。
アナログフィルタをかけ雑音の除去を忘れずにしましょう。

4.AD変換器
AD変換器でアナログのデータをデジタルのデータに変換します。
高性能のものはマルチチャネルを同時に変換できますが、高額になってきます。
一方、1チャネルごとに変換していくものは時間がかかってしまいます。
覚えておきましょう。

5.データ取り込みPC
通常のパソコンでできます。デジタル情報となった脳波を記録します。

【脳波測定で分かること】

脳波測定で分かるのは大まかに以下の5つの項目です。

・起きているか寝ているか
・神経の異常・てんかんなどの各種病気
・落ち着いているか興奮しているか
・どの刺激に反応しているか
・嘘をついているか
など

他にも測定によって分かることは色々あります。

【まとめ】

いかがでしたか?
脳波を計測する仕組みや流れ、脳波測定の目的などについて理解できたでしょうか?
今回詳しく紹介できませんでしたが、脳波にはいくつか種類がありそれらの測定方法も少しずつ異なります。また難しいところでいえば電極の配置なども知っておくべき大切な項目です。
さらに脳波を測定する際には被験者の健康状態など機械以外の目を向けるべき項目もあります。脳波の正しい知識と測定方法の正しい手順をしっかり理解し、医療などの現場で役立ててほしいと思います。ありがとうございました。

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