血圧計での測定に誤差が生まれる原因について

診断用機器

【はじめに】
病院などにある血圧計で血圧を測定する場合にはあまり気にならないかと思いますが、家庭用の血圧計で血圧を測定する際には同じ日の同じ時間帯に測定しても血圧に誤差が出ることがあります。

今回このような誤差が生まれる原因について考えていきたいと思います。

【血圧測定での誤差の原因】

同じ血圧計で測定しても誤差が生まれる理由としては以下の4つの理由が考えられます。

・腕の高さにバラツキがある
血圧を測定するときの上腕または手首の位置・高さによって血圧に誤差が生じることがあります。例えば心臓より10cm高い位置で血圧を測定すれば血液の流れが少なくなり約8mmHgほど低い値になってしまいます。
また、心臓より10cm低い位置で測定した場合には血液の流れが多くなり約8mmHg高い値になってしまいます。
ですので、上腕、手首は心臓の高さに合わせて測定することが大切です。

・測定中に体を動かしてしまった
一般的に血圧計での測定では脈による血管の振動から血圧の値を判定するため測定中に体を動かしたりすると誤差の原因になることがあります。

・薬の影響
降圧剤などの薬を服用している人が血圧の測定をすると大きく誤差が出てしまうことがあります。

・病気の影響
糖尿病、肝臓病、腎臓病、動脈硬化、高血圧症などの抹消循環器傷害のある方が血圧を測定した場合、手首での測定値と上腕での測定値に大きく誤差が生まれることがあります。

【誤差を生まないための正しい測定方法】

血圧を誤差なく測定するためには正しい測定方法で測定する必要があります。

・セーターや長袖などは避け、腕を締め付けない半袖などで測定する。
・腕帯のグリーンマークの位置が動脈上に来るようにする
・肘は台の上に置く
・腕帯は肘にかからないようにしてピッタリ巻く
・心臓(右心房)の高さに巻く
・「朝起床後一時間以内」や「就寝前」など測定時間や条件を一定に保つ

【まとめ】

いかがだったでしょうか?
血圧の測定で誤差が生じる原因は、「測定時間や条件の違い」「血圧計の種類の違い」「腕帯のサイズがあっていなかった」「反対の腕で測定した」など色々考えられます。
またこれらの原因の対処法としては「一定の条件で測定する」「血圧計の種類を統一する」
「腕帯の調整」「同じ腕で測定する」などがあります。
この記事を参考に、血圧計についての正し認識のもと正しい測定方法で誤差のない血圧測定をしていただければと思います。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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