心電図検査とは何?

診断用機器

【はじめに】
みなさんはちゃんと健康診断を受けていますか?
ちゃんと受けている人なら心電図検査がどんなものがご存知なはずです。
心電図検査とはベッドに寝て、胸と手足にいくつかの電極を付けたあと心臓の様子を見る検査になります。「ただ電極を付けただけで何が分かるのか」と気になる人もいると思います。そこで今回は心電図検査で何が分かるのかについて簡単に説明させていただきます。

【心臓には電気が流れている?】

心電図の話の前に検査の対象になる心臓についてみておきましょう。
心臓は意外かもしれませんが、筋肉でできた臓器になります。その筋肉を「心筋」と呼びます。そして、これまた意外かもしれませんが心臓には微かな電気が流れています。この電気が心筋に伝わることで収縮と拡張をし、血液が全身に巡っていきます。
収縮と拡張の動きは、一定のリズムで行われていますので、その動きに異常がないか確認できれば心臓の状態が分かるのです。そして、その検査をしているのが心電図検査になります。

【心電図検査で捉えるもの】

では、心電図検査で何を捉えているかというと、心臓に流れている電気です。心筋の収縮と拡張が一定のリズムで行われているのと同じように、この動きを誘発する電気も一定の周期で流れています。
この電気の流れを波形で捉え、観察するのが心電図検査になります。
電気は一定の周期で流れているわけですから、心臓が正常に動いていれば一定の決まった波形が出てきます。正常な波形の形は決まっているということは、それとは異なり乱れた波形になっていれば心臓に何かしらの異常があると判断できるのです。そういった点を検査で見ていくのです。

【何が分かるの?】

波形が乱れていると心臓に異常があるといいましたが、その乱れ方にもいくつかパターンがあり、そのパターンによって心臓の異常が診断できます。つまりは病名がはっきりしてくるということなってきます。
では、具体的に何が分かるのか紹介しておきます。
波形が乱れた形で現れるのが「不整脈」です。不整脈の一つである「心房細動」は明らかな乱れが波形に現れます。
正常な波形とは異なった形の波形を示すのが「狭心症」や「心筋梗塞」です。心筋梗塞の場合は、波形の上下が逆転するなど明らかに異常を感じさせる波形になります。

【まとめ】

心電図検査で分かることについてまとめてきましたが、お役に立てたでしょうか。
痛みもなく、すぐに終わってしまう検査だけに重要視していなかった人もいると思います。しかし、心電図検査では体でも一番大事な心臓の健康状態が分かります。
ですから、検査結果をちゃんと受け止め、必要であれば生活改善などに取り組みましょう。

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