医療関連サービス振興会とは?業務内容と事業・活動を簡単に紹介
医療関連サービス振興会とは、医療機関の関連するサービスを適正化し、品質を向上することを目的として運営する組織です。
医療関連業務を外部へ委託する場合、委託先のサービスの質を確保することが必要となります
そのため、医療関連業務サービスを提供する業者全体が健全に発展・育成することを目指し、設立されました。
そこで、安全で安心できる医療関連サービスが提供されるために必要な組織である医療関連サービス振興会について、業務内容と事業・活動を簡単に紹介します。
医療関連サービスとは
医療関連サービスとは、医師や医療機関による医療行為ではなく、医療機関運営や医療提供環境を支える各種業務です。
たとえば、以下の業務が医療関連サービスに該当します。
・検体検査
・滅菌・消毒
・院内清掃
・院外滅菌消毒
・給食サービス(利用者・スタッフ用)
・患者搬送
・医療機器等の保守点検
・寝具類の洗濯
など
医療法施行規則などにより、医療機関が外部委託するときの基準が定められています。
そのため、業者には基準に適合する一定の能力が求められます。
医療関連サービス振興会の事業
医療関連サービス振興会の事業内容は以下のとおりです。
・医療関連サービスマーク認定制度
・調査・研究
・研修・セミナー開催等
・広報・情報提供
・関係機関との連携活動
医療関連サービスマーク認定制度
医療関連サービス振興会では、医療関連サービスマーク認定制度を運営しています。
医療機関は、厚生労働省令で定める基準に適合する者に医療関連サービス業を委託しなければなりません。
そこで、基準に加えて良質なサービス提供に必要な要件を加え、認定基準を設けました。
基準を満たす事業者や施設を医療関連サービスマーク制度によって認定し、医療関連サービスマークを交付します。
調査・研究
医療関連サービス振興会では、調査・研究などの活動を行います。
委託状況・市場動向・課題などの実態調査を定期的に実施し、調査結果を関係行政・業界団体・会員を通じて公表・共有します。
研修・セミナー開催等
医療関連サービス振興会では、研修・セミナー開催などの活動も行っています。
シンポジウムや月例セミナーなどの開催では、医療関連サービスの現場や経営に関することや、制度の動向をテーマとして、情報提供と意見交換の機会を設けます。
広報・情報提供
医療関連サービス振興会では、広報・情報提供などの活動を行います。
会報誌・ニュースリリース・ウェブサイトなどの媒体を通じて、医療関連サービスマーク認定事業者などの事例や制度に関して発信します。
関係機関との連携活動
医療関連サービス振興会では、関係機関との連携活動を行っています。
民間企業・医療機関・業界団体などが会員であるため、会員団体との協働や連携を通じながら、制度の普及促進を図ります。


