日本緑内障学会とは?目的と可能性が疑われる症状を簡単に紹介

治療用機器

日本緑内障学会は、緑内障の研究推進と医療水準向上、患者の視機能の維持・回復を目指して活動する学術団体です。

緑内障は、早期発見と治療により、進行を遅らせることもできる疾患のため、定期的な眼科検診が大切といえます。

そこで、日本緑内障学会について、目的と可能性が疑われる症状を簡単に紹介します。

 

日本緑内障学会の目的

日本緑内障学会の目的は、緑内障に関する基礎的・臨床的な研究の進歩・発展を図りつつ、研究推進と人材育成を進めることです。

緑内障の医療水準を向上させ、患者の視機能の維持・回復を目指し、社会に貢献することを目的とした活動を行います。

 

緑内障の可能性が疑われる症状

緑内障とは、視神経がだんだんと障害されることで、視野が狭くなってしまう病気です。

40歳以上の方に見られることの多い疾患で、初期は自覚症状がほぼなく、発見が遅れやすいといえます。

定期的な眼科検診で早期発見・治療が可能となり、進行を遅らせることもできます。

緑内障の可能性が疑われる症状は、以下の3つの条件がそろっている場合です。

・眼圧が高い

・視野に欠けがある

・視神経に障害が出ている

 

緑内障の診断

緑内障の診断は、以下の複数の検査結果を総合して評価し、判断されます。

・眼圧検査

・眼底検査

・視野検査

・隅角検査

・OCT検査

上記の検査結果を総合して評価され、視神経減少と視野異常が同時に見られるときには緑内障と診断されることが多いです。

 

それぞれ簡単に説明します。

 

眼圧検査

眼圧検査では、眼球の圧力を測定し、眼圧の高さを調べます。

もしも眼圧が高ければ緑内障リスクは高くなりますが、たとえ正常な場合でも正常眼圧緑内障があるため、他の検査を行うことをおすすめします。

 

眼底検査

眼底鏡や、OCTなどの三次元画像解析装置を使った視神経乳頭の形状や網膜の厚さの観察により、視神経の障害の有無・程度を調べます。

 

視野検査

目で見たときの範囲に欠けや異常の有無を確認し、異常があった場合には視神経の障害と一致するか調べます。

 

隅角検査

特殊な隅角鏡というレンズを使い、房水の流れ出る隅角の状態を観察しつつ、緑内障の種類を特定します。

 

OCT検査

光干渉断層計(OCT)を使って網膜の断層画像を撮影し、神経線維層の厚さを測定することにより、緑内障の早期発見・進行状況把握を行います。

疑われる症状が見られる場合は、緑内障ではないか、進行しないかなどを判定するため、適切な検査を行うことをおすすめします。

ピックアップ記事

関連記事一覧