日本学術振興会とは?活動内容や日本学術会議との違いを簡単に紹介

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日本学術振興会とは、独立行政法人日本学術振興会法に基づいて設立された文部科学省所管の独立行政法人です。

昭和7(1932)年に創設され、学術の振興を図ることを目的とした国唯一の独立した資金配分機関であり、様々な分野の研究者の活動を安定・継続して支えています。

そこで、日本学術振興会について、活動内容や日本学術会議との違いを簡単に紹介します。

 

日本学術振興会(JSPS)とは

日本学術振興会(JSPS)とは、学術研究を振興する日本で唯一の独立した資金配分機関であり、ファンディングエージェンシーとも呼ばれます。

大学などで活躍する研究者が、業務運営に参画することで、現場の声や専門的知見を取り入れた上での多角度から学術研究の振興に関連する取り組みを行っています。

日本学術振興会(JSPS)の前身は財団法人日本学術振興会です。

財団法人日本学術振興会は、昭和7年12月に創設された振興会であり、昭和42年9月には日本学術振興会法に基づいて特殊法人となりました。

研究者の活動を、安定・継続して支援する事業を積極的に行っており、今後も学術研究の振興に寄与する活動を行うようです。

 

日本学術振興会(JSPS)の活動

日本学術振興会(JSPS)の活動は、科学に関する重要事項の審議と実現を図ることを基本として行われています。

研究者の自由な発想に基づいた人文学から自然科学までの様々な分野の研究助成と、優れた特別研究員などの育成、国際交流の推進に大学改革支援など事業内容は多岐に渡ります。

これらの多岐に渡る事業を通じて、研究環境を安定して提供し、学術の発展に貢献します。

 

日本学術振興会と日本学術会議の違い

日本学術振興会は、独立行政法人日本学術振興会法に基づき、以下の事業を行うために平成15年に設立された文部科学省所管の組織です。

・学術研究の助成

・研究者養成の資金支給

・学術に関する国際交流促進

・その他学術の振興に関する事業

これに対して、日本学術会議では、日本の科学者を代表する国の機関として活動を行っています。

日本学術振興会(JSPS)は文部科学省所管の独立行政法人ですが、科学技術振興機構(JST)は国立研究開発法人であることも違いです。

科学技術振興機構(JST)は、科学技術振興を目的として設立された文部科学省が所管する国立研究開発法人であり、文部科学省の競争的資金の配分機関の1つといえます。

どちらも、科学の振興など日本の科学を元気にすることを目指していますが、具体的な活動内容や所管の機関は異なります。

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