医療機器と電子技術の関係|目・耳・脳として活躍する仕組みを解説

診断用機器

医療機器と電子技術の関係は、医療を点から線へ、さらに線から面へと拡大させる役割を担うといえます。

動力源や制御回路の域に留まらず、医療のあり方を根底から変える電子医療時代へ変化させるでしょう。

通信技術の融合や半導体技術の微細化、センサーの高度化などが、医療機器をスマートで小さい、高性能のツールへと進化させています。

そこで、医療機器と電子技術の関係について、目・耳・脳として活躍する仕組みを解説します。

 

医療機器の目と耳となる電子

医療機器の目や耳となり、フロントエンドを担う電子センサーは、これまでと比べ者にならないほどの感度と解像度を実現しています。

たとえば、パッチ型センサーなどは、皮膚から透過する微弱な電子信号をキャッチし、心電図以外に、血糖値・乳酸・血中酸素飽和度を非侵襲的にリアルタイムで計測できます。

内視鏡などに搭載される超小型電子カメラに関しても、肉眼では判別困難な初期がんの病変も鮮明に描き出せます。

さらに、AIチップを直結し、撮影と同時に異常部位の自動検知が可能となるオンデバイスAIも標準化されています。

 

医療機器の脳となる電子

医療機器の脳となる部分の進化は、診断と治療における即時性に大きく影響します。

CT・MRI・手術支援ロボットなどの高度医療機器には、最適な状態の専用電子回路を医療アルゴリズムに組み込んでいます。

そのため、膨大な検査データを瞬時に解析し、ドクターの円滑な意思決定をアシストできます。

 

医療機器で直接治療を行う電子技術

医療機器の電子技術は、診断だけでなく治療の手段にもなりえます。

脳や神経に対し、微弱な電子パルスを送り込むことによって、うつ病の治療や難治性の痛みに対応できる神経刺激療法による電子薬も普及しています。

プログラム医療機器では、スマートフォンのアプリが電子的治療を提供します。

診療報酬体系にも、高血圧や生活習慣病などの改善の仕組みが組み込まれているようです。

 

医療機器における電子技術活用の課題

医療機器の電子化やネットワーク化は、大変便利である反面、新たな課題も明確化しています。

実際、医療機器が電子的な攻撃の標的となる事態は避けられないため、リスクに対応するために、設計段階からのセキュリティ実装が厳格に義務付けています。

しかし、5Gや6Gの環境下で発生する電波干渉で、電子医療機器の誤作動が起こらないとも限りません。

そのため、厳しい試験基準が安全性の根幹となっています。

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