世界保健機関(WHO)とは?管轄エリアと活動内容を簡単に紹介

世界保健機関(WHO)とは、国際連合の専門機関であり、世界中の人たちの健康増進と保護を目的とした組織です。
スイスのジュネーブが本部であり、感染症対策・生活習慣病対策・医薬品や食品の安全対策などの幅広い分野で重要な役割を担います。
そこで、世界保健機関(WHO)について、管轄エリアと活動内容を簡単に紹介します。
世界保健機関(WHO)とは
世界保健機関 (WHO) とは、すべての人たちが可能とする最高の健康水準に到達することを目的に、1948年に設立された国連の専門機関です。
世界保健機関(WHO)の本部はスイスのジュネーブであり、194の国や地域が加盟しています。
6つの地域事務局に分かれて活動をしており、WHO事務所は世界各地に約150か所存在します。
日本国内にWHO事務所は設けられていないものの、兵庫県神戸市にはWHO健康開発総合研究センター(WHO神戸センター)が設置され、WHO本部直轄の研究機関の活動を行っています。
世界保健機関(WHO)の組織
世界保健機関(WHO)の本部はスイスのジュネーブですが、最高意思決定機関はすべての加盟国や地域の代表で構成される「世界保健総会(WHA)」です。
世界保健総会の下部機関には、34か国の執行理事で構成する「WHO執行理事会」があります。
執行理事会では、WHO総会で行った決議や政策を促進し、WHO総会に助言や提案を行います。
また、世界各地に設けられている約150か所のWHO事務局のトップは事務局長であり、米州・アフリカ・南東アジア・欧州・東地中海・西太平洋の地域事務局があります。
事務局の職員は、150か国以上から集まった7,000人超の方たちです。
加盟国の通常予算である分担金以外に、任意拠出金があり、ビル&メリンダ・ゲイツ財団なども大口の出資者とされています。
世界保健機関(WHO)の活動内容とは
世界保健機関(WHO)の活動内容は、
・国際保健分野でのリーダーシップ
・感染症対策
・疾病予防
・保健システム支援
・健康に関する国際的な規範・基準の設定
・医学研究の促進
・質の高い医療を受けるためのユニバーサル・ヘルス・カバレッジ(UHC)の推進
保健問題に国際的な取り組みを行い、加盟国の保健政策を支援します。
具体的な活動分野として、以下が挙げられます。
・国際保健事業の指導・調整機関としての活動
・保健事業の強化への世界各国への技術協力
・感染症・その他疾病の撲滅事業の推進
・医学情報の総合調整
・保健分野に関する研究の促進・指導
・生物学的製剤・類似医薬品・食品に関する国際的基準の発展・向上
・健康関連SDGs目標へ到達するための支援