レーザーメスの種類~高出力と低出力の違いなど~

治療用機器

【はじめに】
レーザー治療、レーザーメスは様々な医療現場で活用されるようになり、医療技術の進歩によってその役割の重要度は増してきています。
今回レーザーメスの種類、出力技術などについて紹介してみたいと思います。

【レーザーメスの種類】

レーザーメスには半導体レーザーと炭酸ガスレーザー、Nd:YAGレーザーの3種類あり、それぞれ特徴があります。

・半導体レーザー
半導体レーザーの特徴は色素等に対する吸収が高い点が挙げられます。
また、ガリウム、アルミニウム、ヒ素の比率などを変えて異なる波長を出します。
さらに小型化が可能な点も特徴として挙げられます。
それから半導体レーザーには高出力のハードレーザーと低出力のソフトレーザーがあり、それぞれ使用用途が異なってきます。

・炭酸ガスレーザー
炭酸ガスレーザーの特徴は水分に対して高い吸収を示す点が挙げられます。
これはつまり、レーザーを当てたときの熱が水分によって吸収されることを意味しており熱損傷が少なる傾向があると言えます。
また、炭酸ガスレーザーは水分の吸収度合いに応じて色素や血管分布に関係なく到達深度が0.05mmとなっています。

・Nd:YAGレーザー
イットリウム、アルミニウム、ガーネットからなる結晶にネオジウムイオンを混合したものを媒体として使用しています。
水分の吸収が少ないため、深部組織の治療に適していると言えます。

【その他の医療用レーザー】

ダイレーザーとルビーレーザーについて紹介したいと思います。

・ダイレーザー
ダイレーザーは血管の赤い部分に吸収されやすい特徴があり、赤アザや静脈瘤の治療など異常個所にのみ反応して治療することができます。

・ルビーレーザー
ルビーレーザーを使用すれば、瞬間的に強い光を発して異常組織を破壊することが可能です。ホクロ、シミ、そばかすなどの除去に用いられることが多く、脱毛などにも有効とされています。

【高出力レーザーと低出力レーザーの違い】

医療用レーザーには大きく分けて、高出力レーザーと低出力レーザーの2種類あります。
レーザーメスなどの高出力レーザーは、組織の切開や切除、血液の凝固などに用いられることが多くなっています。
一方の低出力レーザーは、血行促進や筋肉の緊張をほぐしたりする目的で使用されることが多いです。

【まとめ】

いかがでしたか?医療用レーザーには色々と種類があり、またレーザーメスの特徴などについてもお分かりいただけたでしょうか。
レーザーメスについての参考情報として役立てて頂きたいです。
ありがとうございました。

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