ワクチンとは?その種類や打つメリット・デメリットについて解説

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ワクチンによる予防接種とは、感染症の原因である病原体に対して免疫ができる体の仕組みを使い、免疫をつけたり強化したりするためのものです。

感染症にかかるとその原因であるウイルスや細菌などの病原体に対する抵抗力が「免疫」としてできますが、事前に免疫をつけるための方法がワクチンによる予防接種といえます。

新型コロナウイルス感染症により注目されるようになったワクチンですが、その種類や打つメリットやデメリットについて解説していきます。

ワクチンのメリット

「ワクチン」の予防接種は、感染症の原因になる病原菌に対し免疫をつくる体の仕組みを使い、免疫をつけたり強化したりするために行われます。

抗体産生細胞数に比例した量の抗体が体の中に存在しますが、抗体によってウイルスから体を守ります。

ワクチンを接種することで十分な量の抗体を事前に準備することとなり、感染予防効果を高めることができるとされています。

結果的に、感染や発症確率を減少させることがメリットであり、感染や発症した場合でも発症期間を短期化し、重症化を防ぐといった効果も期待できます。

生ワクチンとは

「生ワクチン」とは、病気の原因になるウイルスや細菌を生きた状態で毒性を弱め作ったワクチンです。

毒性が弱まった状態のウイルスや細菌を体内に入れ、退治することで免疫が獲得できます。

不活化ワクチンよりも免疫を強化できることがメリットですが、免疫を十分に獲得するまで1か月程度かかります。

また、他の生ワクチンによる予防接種を受けるときには、27日以上期間をあけることが必要になることも注意が必要です。

ウイルスや細菌の毒性は少し残った状態で体内に入れるため、不活化ワクチンより副作用が発生しやすいこともデメリットといえるでしょう。

生ワクチンには、

・ロタウイルス

・BCG

・MR

・水痘

・おたふくかぜ

などの種類があります。

不活化ワクチンとは

「不活化ワクチン」とは、病気の原因になるウイルスや細菌の毒性を完全になくした状態のワクチンで、免疫をつくるために必要な成分のみ残っていることが特徴です。

ウイルスや細菌などの毒性がない状態のものを体内にいれるため、重篤な副反応は発生しにくく、次の予防接種まで6日程度間隔をあければ問題ありません。

ただ、生ワクチンよりも免疫を獲得しにくいことや、複数回接種しなければ免疫を強化できないことはデメリットといえるでしょう。

不活化ワクチンには、

・B型肝炎

・ヒブ

・小児用肺炎球菌

・二種混合

・四種混合

・三種混合

・ポリオ

・日本脳炎

・HPV

・インフルエンザ

などがあります。

新型コロナワクチンとは

「新型コロナワクチン」は、これまでと違った「mRNAワクチン」や「組換えタンパクワクチン」と呼ばれるワクチンです。

メッセンジャーRNAという核酸(遺伝子)を人体に注入し、体内の細胞にウイルス抗原蛋白をつくるワクチンであり、コロナウイルスの一部の特徴的な形のみを記憶し抗体免疫を高めるとされています。

重症化を防ぐ効果があることが期待されていますが、接種後の副反応なども報告されており、長期的なリスクなどは不明です。

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