泌尿器科とはどのような診療科目?受診するべきタイミングについて解説

治療用機器

医師が診察する身体の部位や疾病は、診療科ごとに大きく異なります。

診療科は複数あるものの、それぞれどのようなときに受診すればよいのか迷うこともあるでしょう。

そこで、泌尿器科とはどのような診療科目なのか、受診するべきタイミングについて解説していきます。

 

泌尿器とは

「泌尿器」とは、尿を作り出して体外に排出する器官のことです。

腎臓で尿を作り出し、尿管で膀胱に尿を運び、一定量の尿をためる膀胱、最後に膀胱から尿を排出する尿道などが泌尿器に属する体内の器官となります。

 

泌尿器科とは

泌尿器科は、腎臓・尿管・膀胱・尿道へと尿が体外に出ていくまでの通り道に関する臓器や、陰茎・前立腺・精巣といった男性生殖器に関する病気の診る診療科です。

副腎疾患も診療の範囲に含まれますが、主に泌尿器の疾患や異常を扱っています。

なお、男性生殖器を診療・治療の範囲とするため、男性の性別にかかわる問題についても診療・治療する診療科です。

 

泌尿器科受診のタイミング

泌尿器科を受診するタイミングに迷いがちですが、そもそも尿に関することは後回しにしてしまう傾向があるからです。

たとえば内科などを受診した際に、泌尿器科を受診するように言われて始めて訪れるケースも少なくありません。

早期に泌尿器系の病気を発見・治療したいのなら、何からの自覚症状が少しでも見られたときに受診したほうがよいでしょう。

泌尿器科の対象になる疾患は、尿に関連した臓器と男性生殖器の疾患、副腎疾患すべてに関連することです。

疾患にはいろいろな種類があり、仮に同じ病気だとしても、人によって次のように症状のあらわれ方は異なります。

・血尿(尿に血が混ざる)…尿路感染症(膀胱炎・腎盂腎炎・前立腺炎など)・尿路結石症(腎結石・尿管結石・膀胱結石など)・尿路上皮腫瘍(膀胱がん・腎盂尿管がんなど)・腎腫瘍(腎がんなど)

・尿が排出しにくい(出にくい)…前立腺疾患(前立腺肥大症・前立腺がんなど)・膀胱疾患(神経因性膀胱・膀胱がんなど)・尿路結石症・尿道狭窄・尿道腫瘍など

・頻尿(尿が近い)…前立腺疾患・過活動膀胱・膀胱疾患・尿路結石症など

・尿漏れ…前立腺疾患・膀胱疾患・腹圧性尿失禁・尿路結石症など

・陰嚢内の腫れ…精巣腫瘍・陰嚢水腫・精液瘤・精巣炎・精巣上体炎・精巣捻転など

・腰(脇腹)の痛み…尿路結石症・腎腫瘍・腎梗塞など

他にも尿や男性生殖器に関連した症状などはあるため、気になることがある場合には受診してみることをおすすめします。

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