日本眼科学会専門医とは?できることや試験合格の難易度について簡単に紹介

治療用機器

日本眼科学会に、専門医として登録するにはどうすればよいのかわからない方も少なくないようです。

眼科学会とは、あらゆる動物種の基礎眼科学と応用眼科学の普及・発展を目的として設立された組織であり、動物の眼科疾患の発症機序・病態の解明・診断・治療を通じて人の眼科疾患の解明・治療に貢献することを目標としていた団体です。

専門医としての資格は、専門医制度規則施行細則で定められた眼科研修を行って、4年以上日本眼科学会会員として活動し、専門医認定試験に合格して日本専門医機構の承認を得れば取得できます。

そこで、日本眼科学会専門医について、試験合格の難易度について紹介していきます。

 

日本眼科学会専門医とは

日本眼科学会専門医とは、眼科に関する知識・技術が規定の水準に達したことを、日本眼科学会で認定された医師です。

専門医認定試験に合格することが必要ですが、受験するためには臨床経験と医学論文を最低1篇・学会発表の経験者であるなど一定条件を満たすことが必要とされています。

 

眼科専門医ができること

眼科領域の専門医としては、未熟児から高齢者に至る様々な眼科疾患に対し、どの地域でも専門的知識と診療技能で対応することが求められます。

目の健康と眼疾患を予防することが求められ、医師として基本姿勢・態度・眼科6領域・他科との連携などの専門知識を習得しなければなりません。

 

眼科専門医になる難易度

眼科専門医になるための試験は、例年、合格率は7~8割程度といわれています。

高い合格率から簡単な試験と勘違いしてしまいがちですが、実際にはかなり難易度が高い試験であるため注意しましょう。

一般問題・臨床問題・口頭試問があり、一般問題と臨床問題で6割程度正解していなければ合格はできません。

特に一般問題は臨床では触れない知識の問題が多く、事前対策なしでの合格は難しいといえるでしょう。

眼科専門医の新専門医制度における資格更新基準の項目は、下記の通りです。

・専門医認定日から5年間以上、眼科臨床経験を有することを大学眼科主任教授もしくはこれに準ずる者または日本眼科医会会長が証明していること

・専門医認定日から継続して日本眼科学会及び日本眼科医会会員であること

なお、2021年の専門医試験の合格率は66.9%で、受験者数341名のうち113名が不合格だったされています。

341名の受験者のうち、再受験者は59名で、その合格率は23.7%だったようです。

ピックアップ記事

関連記事一覧