血圧計にも耐用年数があります

診断用機器

受診者の身体の状態を知る為の最も基本的な情報の一つである血圧。その血圧を測定する血圧計を使わない医療機関は存在しないというくらい普及しています。毎日使われる血圧計にも耐用年数はあります。普段気にせず使っているという方も、知っておくに越したことは無いと思います。今回は血圧計の耐用年数についてお伝えします。

血圧計の耐用年数は?

血圧計の耐用年数は5年とされている場合が多い様です。メーカーによっては、年数ではなく、使用回数を規定している場合もあります。詳しくは血圧計メーカーへ問い合わせるか、機器の説明書またはメーカー公式サイトの製品ページに耐用年数についての記載があるか確認してみて下さい。

それとは別に、国税庁によると「医療機器」の「その他」に分類される血圧計の、”減価償却資産”としての法定耐用年数は5年となっています。

耐用年数を超えたらどうなるのか?

必ずしも、使えなくなると言う訳ではありませんが、耐用年数を迎えたら新しいものに交換した方が安心と言えるでしょう。

腕帯の耐用年数は?

腕帯は消耗品と考え、1年毎の交換が目安になります。それより早い時期でも、腕帯に空気漏れが生じたら、交換が必要です。

それ以外の部品について

「圧迫帯」・「ゴムチューブ」などにも寿命があります。
これらの部品は毎日使用した場合、3~4年ほどで寿命を迎えてしまうのがほとんどです。
メーカーによっては交換部品のみの販売にも対応しているので問い合わせてみて下さい。

血圧計を長く使うには?

血圧計を長持ちさせるには下記に注意してください。

〇保管場所に気を付けましょう。
高温・多湿・直射日光の当たる場所での保管は避けましょう。劣化の原因になります。
またホコリの多い場所や振動の多い場所も避けましょう。

〇何度も測り直しをしなくて良い様に一度で正しく測定する。
測り直しを防ぐために気を付けてもらう事は下記です。
血圧を測定する人にはトイレを事前に済ませてもらい、5分以上安静にしてから、カフを上腕部(手首式の場合は手首)に正しく巻き、心臓と同じ高さに置きます。これらを守ることにより一度で正しく計測出来る様になります。

新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)への対策

血圧計も清拭・消毒が必要です。新型コロナウイルス感染症 (COVID-19)の感染拡大防止のため、使用後の血圧計本体・腕帯 (カフ)の清拭・消毒が必要です。血圧計のカフは、粘膜と接触しない”ノンクリティカル器材”に分類されていますが、新型コロナウイルス感染症に対してはアルコール清拭が有効です。

まとめ

今回は血圧計の耐用年数と長持ちさせるコツについてお伝えしました。血圧計の保管方法などにも留意し、いつでも正確な情報が得られるよう管理をしましょう。また、血圧計本体及びカフは、新型感染症の感染拡大防止に留意し、正しく使いましょう。

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