物理療法とは?目的やメリット・運動療法との違いを簡単に紹介

物理療法とは、身体に温熱や電気刺激などの物理的なエネルギーを加えて、生理的・生化学的変化を起こすことで、痛みや筋緊張の軽減や血液循環を改善する治療法です。
痛みを感じる部位や全身を温めて血行を良好にし、痛みを和らげることが特徴といえます。
また、筋肉を電気刺激し、収縮拡張することで筋肉をほぐし、血行を良好に保つことで痛みを緩和させることもあります。
そこで、物理療法について、目的やメリット、運動療法との違いを簡単に紹介します。
物理療法とは
「物理療法」とは、温熱・超音波・低周波・電気などの物理的刺激により、症状を軽減して組織の回復をうながします。
主な物理的刺激は、温める・冷やす・電気刺激を加える・振動する・マッサージするなどで、患部の血流や筋緊張を改善し、疼痛緩和を促します。
主に機器を使用するリハビリテーションであり、温泉がその代表です。
温泉で、血流や新陳代謝が促がされることで、筋肉などの組織の柔軟性が改善されます。
物理療法の目的
物理療法の目的は、以下のとおりです。
・痛みの緩和
・リラクゼーション
・むくみや循環の改善
・運動療法の効果を高める準備
温熱・光線(レーザー)・電気(低周波・干渉波など)・マッサージ(ウォーターベッド・メドマー)などの物理的手段で治療を行います。
物理療法の特徴
物理療法の特徴は、薬剤や手術などよりも安全性が高く、リスクは低いことがメリットです。
与える刺激が治療になるのではなく、刺激から導かれた生体反応で治癒方向へと促します。
理学療法の1つといえますが、そもそも理学療法は運動療法と物理療法の2本柱で構成されています。
物理療法のメリット
物理療法のメリットは、目的や症状に合わせてリハビリを行うことにより、以下の効果が期待できることです。
・痛みの緩和
・傷の治癒促進
・筋肉や靭帯などの組織の緊張緩和
・ししなやかさの促進
・むくみ・体液循環の改善
・血流の改善
・リラックス効果
・運動療法の効果向上
物理療法と運動療法の違い
運動療法とは、身体の一部または全体を動かすことにより、症状や運動機能の回復を促すことです。
つま先立ちや腕の上下運動など、部分的な運動などが運動療法といえるでしょう。
物理療法は、温熱・寒冷・電気刺激など、物理的なエネルギーを活用することによる症状軽減・緩和、痛み回復を促すことという違いがあります。