血圧計の脈間隔変動サインについて

治療用機器

【はじめに】
毎日の健康管理のために、ご自宅に血圧計を常備しておられる方は多いと思います。しかし血圧のことは気にかけても、同時に測る脈拍を気にかけている方はおられるでしょうか?
この記事では、血圧計で測ることのできる脈拍についてご紹介したいと思います。

【血圧計の脈変動サインとは?】

血圧計で正しい数値を測定するために、血圧計には脈拍の間隔を測る機能が備わっています。そして脈間隔が平均値から大きくズレたときに、脈間隔変動サインが点灯する仕組みとなっています。脈のリズムが乱れると血圧値も変動して本来の血圧がつかめない場合があり、血圧の正しい測定が出来ません。
脈間隔変動サインが点灯した場合は、深呼吸などをして心を落ち着かせて、再び測定します。それでも脈間隔変動サインが頻繁に出るようであれば、ご自身で判断するのではなく、医師に相談することをおすすめします。

【不整脈とは?】

ではここで不整脈について簡単にご紹介します。
心臓は筋肉でできた臓器で、この筋肉にかすかな電気が伝わって動く仕組みになっています。
不整脈とは、この心臓のリズムの乱れから脈の打ち方が乱れることを意味します。不整脈には異常に速い脈(頻脈)と遅い脈(徐脈)も含まれます。

【1分間に50〜70回】

正常な脈拍数は、1分間に50〜70回といわれています。
正常な人でも環境の変化や気分などで脈拍の変動はありますが、安静時でも常に脈拍数が上がる原因としては、発熱や外傷、感染による「体内の炎症」、緊張や不安、痛みやストレスからくる「心身の緊張状態」など誰にでもあり得る状態があります。また貧血や呼吸器疾患、甲状腺機能亢進症(バセドー病など)の場合や、心不全や心臓の手術後などが原因で、心臓から全身に十分に血液が供給できないために脈拍が上がる場合もあります。

【成人におる血圧基準値の分類について】

ここで「日本高血圧学会」が定めた「高血圧治療ガイドライン」に基づく「成人における高血圧の基準値」を見ていきましょう。
・至適血圧は、上120mmHg未満、下80mmHg未満
・正常血圧は、上130mmHg未満、下85mmHg未満
・正常高値血圧は、上130〜139mmHg、下85〜89mmHg
・軽症高血圧は、上140〜159mmHg、下90〜99mmHg
・中等症高血圧は、上160〜179mmHg、下100〜109mmHg
・重症高血圧は、上180mmHg以上、下110mmHg以上
・収縮期高血圧は、上140mmHg以上、下90mmHg未満
となっています。

【まとめ】

家庭用血圧計は日々の健康状態をチェックする上で重要です。また、血圧だけでなく同時に脈拍も測ることができます。脈拍は血圧同様、精神的なストレスや風邪などが原因の場合があり、体内の炎症状態を改善するために一時的に上がることがあります。また貧血や呼吸器系の疾患や心不全などが原因の場合もあります。症状が続き気になるようであれば、医師の診断を受けることをおすすめします。

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