耳鼻咽喉科とは?耳鼻科と内科との違いや選び方を簡単に紹介

耳鼻咽喉科とは、耳・鼻・のど(咽頭・喉頭)・頭頚部(甲状腺・唾液腺など)の疾患について、診断・治療する診療科です。
主に耳や鼻の病気や、声の不調、頭頚部腫瘍など幅広い範囲での疾患を扱います。
風邪を引いたと感じるとき、耳鼻科と内科のどちらを受診するべきか迷うことも少なくありません。
そこで、耳鼻咽喉科について、耳鼻科と内科との違いや選び方を簡単に紹介します。
耳鼻咽喉科とは
「耳鼻咽喉科」とは、耳・鼻・喉・頭頸部の病気を扱う診療科です。
19世紀から始まった最も古い医療専門分野であり、具体的には以下の症状などに対応します。
・耳の痛み
・耳のかゆみ
・耳の閉塞感
・難聴
・耳鳴り
・めまい
・アレルギー性鼻炎
・副鼻腔炎
・呼吸や嗅覚に影響を与える恐れのある鼻の諸症状
・嚥下困難
・のどの痛み
・扁桃炎
・声の変化
・口と喉の癌
など
耳鼻咽喉科と耳鼻科の違い
耳鼻咽喉科と耳鼻科は、耳・鼻・のどの病気を専門とする診療科であることは共通しています。
実際は、耳鼻科の正式名称が耳鼻咽喉科であり、耳鼻咽喉科の略称として使われています。
そのため、耳鼻咽喉科と耳鼻科のどちらを受診しても、同じ医療を受けることができます。
耳鼻科と内科との違い
鼻水・喉の痛み・発熱・頭痛などの症状が見られるとき、耳鼻科と内科のどちらを受診するべきか迷いがちです。
風邪は風邪症候群と呼ばれ、鼻・喉・気管支の炎症などが原因といえます。
合併症を起こしやすいため、適切な治療が合併症を防ぎ、早期回復への近道となります。
すぐに内科を受診するべきと考えがちですが、耳鼻科への受診がおすすめです。
内科では、風邪や生活習慣病などいろいろな体調不良に対する総合的な診断をします。
そのため、内科を受診しても問題はありません。
ただし、めまい・鼻詰まり・喉の痛みなど、明らかに耳・鼻・喉などの症状が強い場合には、専門分野である耳鼻科を受診するとより安心といえます。
耳鼻咽喉科と内科の選び方
たとえば、風邪を引いたときには、耳鼻咽喉科と内科のどちらを受診するべきかまよいがちです。
風邪は、内科と耳鼻科のどちらを受診しても間違いではありませんが、耳鼻咽喉科も同じといえます。
明確に、耳・鼻・喉などに症状が見られないときには、まずは内科を受診するとよいでしょう。
一方で、内科を受診したものの改善が見られない咽喉の痛みや熱などがある場合には、耳鼻咽喉科を受診することをおすすめします。