医療機器と介護AIの違いとは?役割や連携することの必要性を解説
医療機器と介護AIは、どちらも高齢者社会における健康や福祉で重要な役割を担います。
介護AIとは、人工知能技術を介護分野に応用したシステムまたは機器のことです。
少子高齢化や介護人材不足が進む日本において、社会課題を解決するために期待されている最先端技術といえるでしょう。
ただし、医療機器と介護AIは、目的・規制・機能に明確な違いがあり、密接に関連しながらも異なる法的な枠組みで開発・運用されています。
違いがあるからこそ、2つの連携により、包括的なケアを実現させることができるでしょう。
そこで、医療機器と介護AIの違いについて、役割や連携することの必要性を解説します。
医療機器とは
医療機器とは、人や動物の疾病の診断・治療・予防・人体構造・人体機能に影響を与える目的の機器・器具・ソフトウェアです。
医薬品医療機器法に基づいて、厳格な規制のもとの承認プロセスを経た上で製造・販売されています。
AI医療機器は、人工知能技術を搭載している医療機器のため、以下の用途で使用されます。
・画像診断(CTやMRI画像から微小ながんなど、疾患の兆候を検出し、診断を支援する)
・診断・治療(膨大な患者データや最新医学論文を分析し、最適な治療法や投薬量を提案する)
・手術(ロボット手術における高度なガイダンスと動作制御を行う)
介護AIとは
介護AIとは、以下を目的としたAI技術やシステムです。
・高齢者や要介護者の生活支援
・介護職員の業務効率化
・現場の介護サービスの質向上
診断や治療などの医療行為を直接行うわけではないため、厳格な医療機器規制の対象にはならず、主に以下の用途で活用されます。
・見守り・コミュニケーション
・介護業務支援(記録・情報共有など)
・排泄支援
・移動支援・移乗介助
・入浴支援・機能訓練支援
医療機器と介護AIの役割
医療機器と介護AIの役割は、住み慣れた地域で長く生活できる支援を行う地域包括ケアシステムとの連携です。
介護AIで日々の心拍数や肺活量などの健康状態をモニタリングし、得たデータを医療機関と共有することで、疾患の早期発見や予防医療の精度の向上につながります。
日本は高齢者が増えているものの、現場の介護職員の数は不足しているため、深刻な人手不足に直面しているといえます。
そのため、介護AIは、業務効率化と職員の負担軽減、サービスの質向上の問題を解決するきっかけになると考えられます。


