全日本病院協会とは?理念や日本病院会との違いを簡単に紹介

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全日本病院協会(全日病)とは、民間病院を主体とした全国的な組織である公益社団法人です。

昭和35年に設立され、現在は2,500程の病院が加入しています。

医療提供体制のあり方の検討や、会員病院の医療の質向上、健全経営の支援を主な目的として活動します。

全日本病院協会について、理念や日本病院会との違いを簡単に紹介します。

 

全日本病院協会とは

全日本病院協会とは、日本の民間病院を主体とした全国組織の公益社団法人です。

設立は昭和35年(1960年)で、現在は約2,500もの病院が加入しています。

日本全病院の一致協力で、病院の向上発展と使命遂行とを図り、社会の福祉増進に寄与することを目的とした組織です。

病院のあり方について基本的な考え方を定めるにあたり、立て前や理想では運営ができません。

そこで、理想を目指しながら現実を踏まえ、実現できる理念や行動基準を立てるために以下の考えを基本としています。

・病院を組織として機能させる

・患者・家族・地域・職員などのすべての関係者との信頼関係に基づく

・病院は社会的存在であるとの認識に立つ

上記の基本的な考え方に立ち、すべての会員のアンケート調査結果を参考に検討し、理念や行動基準(倫理綱領)策定の例示を掲げています。

 

全日本病院協会の理念

全日本病院協会は、以下を理念に掲げています。

「全国の病院が一致団結し、病院の質の向上とその社会的使命の遂行を図ることで、公衆衛生の向上と地域社会の健全な発展に寄与すること」

関係者との信頼関係に基づき、病院経営の質向上に努め、社会の健康と福祉の増進を図ることを使命としています。

 

日本病院会と全日本病院協会の違い

日本病院協会は昭和26年6月24日に設立されましたが、全病院の一致協力で病院の向上発展と使命の遂行を図り、社会の福祉増進に寄与することが目的の組織です。

翌年5月には法人格を取得し、組織拡大によって昭和51年12月には日本病院会へ改名し、現在に至ります。

日本病院会と全日本病院協会の違いは、会員構成と設立母体といえます。

まず、日本病院会は公的病院と民間病院を含む幅広い病院が会員であるのに対し、全日本病院協会の会員は主に民間病院です。

どちらの組織も病院の発展が目的ですが、日本病院会は公的病院を含む幅広い病院が対象なのに対して、全日本病院協会は民間病院を対象とすることが違いといえるでしょう。

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