日本臨床工学技士会とは?歴史・活動内容や入会方法を簡単に紹介

生体現象測定記録・監視用機器

日本臨床工学技士会とは、一言であらわすと臨床工学技士の職能団体です。

医療機器の安全で適正な運用や、技士の教育・研修・資格向上をサポートします。

高度な医療技術に対応する医療機器の安全性を確保しつつ、高度医療を安心して提供できる体制を構築することを目指した活動を行っています。

そこで、日本臨床工学技士会について、歴史・活動内容や入会方法を簡単に紹介します。

 

日本臨床工学技士会の歴史

日本臨床工学技士会は、平成2年(1990年)2月に設立されました。

設立されてからは、人の生命に直結した生命維持管理装置の操作・保守・点検などを担う専門職の組織として活動を行っています。

工学に支えられた高度先進医療を安心して受けることができる体制をつくり、医療資源を有効活用するための努力を重ねてきた団体といえるでしょう。

その後、社会的な使命の達成や臨床工学技士の地位向上へ向けて、平成14年(2002年)3月14日、厚生労働省から認可を受けて「社団法人日本臨床工学技士会」に変わりました。

さらに社団法人として10年間の事業活動の成果が認められたため、平成24年(2012年)4月1日に内閣府から認可を受け、「公益社団法人日本臨床工学技士会」になった歴史があります。

医療技術は今後さらに進歩し、高度化や複雑化は一層進むため、臨床工学技士の更なる活躍が求められるといえます。

 

日本臨床工学技士会の活動

日本臨床工学技士会の活動として、以下が挙げられます。

・専門職の地位を向上させることや社会的な使命を達成する(臨床工学技士の専門性と地位に努め、医療資源の有効活用と社会貢献を目指す)

・医療機器の安全性・信頼性を確保する(人工心肺装置・人工呼吸器・血液浄化装置などの生命維持管理装置の操作・保守点検を通じた安全性向上などの高度医療体制を構築する)

・学術技能を向上させる(学術的な技能の研鑽や資質向上を目的とした日本臨床工学会を開催し、専門認定制度を運用する)

・政策を提言する(臨床工学技士の業務拡大と待遇改善などの政策提言を行い、日本臨床工学技士連盟と連携して実施する)

 

日本臨床工学技士会の入会方法

日本臨床工学技士会へ入会する場合、以下の流れで手続を行います。

①都道府県の臨床工学技士会へ入会する

②入会申込書が送付される

③都道府県の臨床工学技士会へ入会申込書を送る

④日本臨床工学技士会への入会手続が行われる(年会費1万円・入会金5千円)

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